23日に福田康夫元内閣官房長官が自由民主党の第22代総裁に就任した。
これで清和政策研究会(現在の町村派)からは2000年4月の森喜朗第19代総裁から4代続けて総裁を輩出している。同一派閥からの4期連続はこれまでの自由民主党の歴史から見ても異例である。

福田総裁は24日に党執行部の主要人事を決めた。
幹事長に伊吹派会長の伊吹文明文部科学相、政調会長に谷垣派会長の谷垣禎一・元財務相を起用し、総務会長には二階派会長の二階俊博氏を再任した。また、選対総局長を選挙対策委員長に変更し、古賀派会長の古賀誠・元幹事長を充て、三役と選対委員長による「4役体制」とした。
当初、総務会長の名前には古賀氏の名前が挙がっていたが、宏池会の流れを汲む古賀派と谷垣派が合併する噂があり、合併すると「党三役」に同一派閥から2名選出されることになるので古賀氏が選対総局長(現選対委員長)に身を引いたという見方もある。

ここで自由民主党の「党三役」の役割を整理してみる。
総裁:
・役員会を招集し、議長として運営に当たる
・選挙対策本部長、中央政治大学院総長の任につく
・総務会の議を経て党大会を招集する
・総務会の議を経て党の臨時特別機関を設ける
・総務会の議を経て党費額を決定する
幹事長:
・総務局、人事局、経理局、情報調査局、国際局などの党の組織を掌握
・選挙の指揮(例:立候補者に対する公認権など)
・国会運営・法案審議
・党務全般(例:政党の意見を発表するスポークスマン)
総務会長:
・総務会の議長を担当する
(総務会は党の運営、国会活動に関する重要事項の審議決定、国会に提出する政府案について閣議決定前の事前承認を行う)
政調会長:
・政務調査会の運営 など

今回の党内役員人事において、古賀氏が就任した選挙対策委員長職を「党三役」と同格であると福田総裁は位置づけた。
したがって、幹事長の重要な役割である「公認権」に関する決定などは選挙対策委員長の役割とどのように絡んでくるのだろうと思う。
自由民主党には「党則」があるが、このような場合は「党則」における「選挙対策委員長」の位置づけ(役割、責任・権限など)は明確にされ、他の役職と整合性は担保されているのだろうか、とふと疑問に思った。

また、本日は自由民主党の福田総裁が第91代(58人目)内閣総理大臣に指名される。
その際に○○担当大臣という国務大臣(例:少子化担当相)が任命されるケースがあるがこの場合も職務分掌は明確にされ、他の大臣の職務分掌と整合は図られているのだろうか?

ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

【よかったらクリックお願いします♪】
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログランキングranQ
企業家ブログhttp://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35