8月31日で故ダイアナ英皇太子妃がパリで交通事故死してまる10年を迎えた。
当時「民衆のプリンセス」の突然の死に、100万人以上の国民が葬儀に参列した。
この10年の間に「ダイアナ皇太子妃」をしのぶモニュメントとして、ハイドパークの「ダイアナの泉」、ケンジントン宮殿を起点とした散歩道「ダイアナ・ウォーク」などが建立され今でもイギリス国民の心の中に行き続けているという。

私にとって故ダイアナ皇太子妃の交通事故死の日は印象深い日である。
それは、学校を卒業して最初に就職した職場(経済産業省の外郭団体)を退職した日でもあるからだ。
日本時間の9月1日は、転職先の新職場の中途入社式の辞令交付がある日で、少し緊張した精神状態で朝のニュースを見ていたらダイアナ皇太子妃の悲報が報道されていた。
確か事故は未明(零時半?)でその3時間後に病院で亡くなったと記憶している。

話は当時の私の退職のことに変わる。
退職に際して「退職辞令の交付」があるが、この件に関して、人事課とはひと悶着あった。
それは、「退職辞令の受け取り方」である。
この年(1997年)の8月は30、31日が土日だった。つまり「退職日は8月31日付であるが最終出勤日は8月29日」であった。
しかし、この当時の私は仕事がかなり忙しくなってきていた時で29日の日は名古屋に出張していた。東京の職場に戻ってくるのは20時過ぎ。つまり、「退職辞令を交付する会長」は通常17時半には帰路についてしまうので、退職辞令を「通常の勤務時間帯」に受け取る事が出来ない状況だった。
私は「大変お世話になった職場ではあるが、最終出勤日も出張の仕事がある(出張命令書は所属部門の部長が承認している)のだから退職辞令は会長からじかに手渡されずとも問題なし」と勝手に考えていたのであるが、人事課には「ちゃんと会長から受け取ってください。そうでないと辞める人間として失礼です」とぴしゃりと言われた。

そのようなわけで、9月1日は、
○ダイアナ皇太子妃の訃報をニュースで知る
○転職先(コンサルティング会社)に出社し、辞令交付(入社式)を受け取る
○転職先を少し抜け出して隣のビルにあった元職場の会長室で退職辞令を受け取る
○元職場の各部門に退職の挨拶で回る
○転職先に戻って中途社員研修を受ける
というなんだか落ち着かないあわただしい日であった思い出がある。
それにしても、後にも先にも『退職辞令よりも入社辞令を先に受け取る』といった経験は2度とないだろうな、と思う。

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