素人(シロウト)と玄人(クロウト)では見ている視点や評価が違うようだ。

身近な例だと、「オールスター Shall we ダンス?~有名人社交ダンス選手権~」という有名人とプロのダンサーがペアを組んで競うテレビ番組がある。
ダンスが未経験の有名人が殆どなのに1週間程度の猛特訓で素人目には見事にダンスを踊ってしまうから、その辺がついつい興味を持って見てしまう人が多い理由だと思う。

優勝ペアを決定するまでの採点方法は、現役時代に数々の選手権で優勝している伝説のダンサー達と観客だ。
つまり採点結果には玄人の採点と素人の採点があるが、その結果が結構開いている時がある。

素人目線では、ダンス全体の雰囲気や有名人の日常のキャラクターとのギャップ、振り付けなど見た目の演出で、うまい・下手を判断していると思う。
しかし、玄人の講評を聞くと、足がバラバラ、ステップが前につんのめっている、振り付けをミスした、など素人には全く気が付かなかった点をビシビシ指摘する。
逆に、素人には地味で特になんとも思わなかった動きが玄人からすると「あのステップが素晴らしかった」と高い評価を受けていたりする。

同じ採点競技でいうと、フィギュアスケートもそうである。
素人目には、ダイナミックな連続ジャンプや高速スピンが成功していると「すごい!」と思うけれど、案外総合得点は伸びていなかったりする。
それは、「どれだけ難易度の高い技術の演技構成でそれをきちんと演じたか」によって得点が違うからなので、「難易度の高い技術」=「見栄えがいい演技」では決してない。

ちょっとわかりにくい話になるが、浅田真央選手はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の前にステップを入れてからジャンプしている。
この技は難易度が高い。なぜなら、ジャンプをするときにはスピードが必要なのに、ジャンプの前にステップを入れることでスピードが殺されてしまい、ジャンプが極めて難しい技になるからだ。

しかし、技の難易度は高まるが素人目(観客)にはその演技を成功させる苦労の割りに感動は少ない。見た目が派手でないからだ。
トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香選手は見た目が美しくなくなってまで技の難易度を上げたくない、とコーチに訴えて得点にあまり結びつかないが観客が盛り上がるイナバウアーを演技構成に入れたそうだ。

採点式の競技スポーツの優劣は、もともと「どれだけ難しい技が完成されていて、本番できちんとそれができたか」が評価になるから、素人(観客)に感動を与えることと、競技の採点結果が同じになるものではないのかもしれない。

評価基準があまり明確ではないが玄人に評価されるものとして文学賞がある。
小説の世界で有名な文学賞は言わずと知れた芥川賞と直木賞があり、賞の選考委員は歴代の受賞者達である。
しかし、必ずしも受賞作がベストセラーになり大衆に支持されるわけではない。
逆にベストセラーになった小説が文芸評論家には酷評されていたりする。

私の経験では、本の表紙のデザインが2パターンありどちらを選ぶか、について友人・知人らに意見を聞いたことがある。
30人ぐらいに聞いたところ、評価結果は5:1ぐらいで片一方のデザインが圧倒的に支持された。

その結果が面白かったのは、支持されなかったデザインを選んだ人が殆どデザインや油絵などを勉強している絵心のある芸術家だったのだ。
芸術家以外の感想は「直感で!」、「タイトルがわかりやすい」と「理屈じゃ表現できないけど・・・」というものであるのに対して芸術家は「絵と字の構成がいい」、「構図がいい」、「字体と配色のバランスがいい」など論理的な感想だった。

素人は「感覚的に、なんとなく」という感性で評価する傾向が強いし、玄人は「技術などそのものの中身」を論理的に評価するから、どうしても素人に支持される結果と玄人に支持された結果は違ってくるのかもしれない。
「評価結果」は、「誰に評価されるのか」によって違うから、自分自身が納得いくもので、向上心さえ失わなければ、変に神経質になり過ぎなくていいのかもしれない。

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