卒業式のシーズンですね。
『卒業式の思い出』いきますっ!
小学校の卒業式で何を着るか。
母は、自分のお姉さんの娘が
ピアノの発表会で着た
高級そうなビロード生地のワンピースを借りて
私に着させた。
なかなか可愛らしくて
私によく似合っていた
毎朝髪の毛のどこかがはねたまま
登校していたやんちゃな私だったが
卒業式の当日ばかりは
母も気合を入れて
高級ワンピースに合うように
ドライヤーでハネを直してくれた。
ツヤツヤ髪の美少女になった
静々と教室に入っていくと
いつも意地悪してくる太田くんが
お洒落なブレザーを着ていて、
私に向かって『お前…誰?』と言ってきた。
私はお上品に『うふふふふ』と笑ったが
心の中で
『お前こそなっ!』と言い返していた。
あんなに驚かれるとは思わなかった。
きっと、太田くんは私に惚れたに違いない。
実は私も太田くんを見直した
『馬子にも衣装』な2人だったな〜