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元米海軍×元空自──複座戦闘機乗りの『トップガン』対談「特に危ないと感じた場面は…」

前編

元米海軍×元空自──複座戦闘機乗りの『トップガン』対談「特有の会話術がある」の続き


元米海軍×元空自──複座戦闘機乗りの『トップガン』対談「特に危ないと感じた場面は…」【後編】

 
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週プレNEWS


―現在、日本は北朝鮮ミサイルの脅威に直面しています。

B 弾道ミサイルの落下速度は、戦闘機のレーダーで探知できる速度を超えています。空自のF-15で対処するのは難しいでしょう。

K 厳密に言うと、射程300kmから600kmのスカッドミサイルなら撃ち落とせると思います。しかし、マッハ10で1000km以上飛んでくる弾道ミサイルは無理でしょう。だからこそ今、「守るだけではなく策源地への攻撃も必要ではないか」との議論が起きているわけです。

とにかく、あのイスラエルでさえ、湾岸戦争のときはスカッドミサイルを迎撃できたのは半数程度といわれています。迎撃はそれくらい難しいんですよ。ですから迎撃できなかったミサイルからどう身を守るかは、国民の努力次第ということです。

―長い飛行士生活のなかで、特に危ないと感じた場面は?

B F-14で空母に着艦する際、アレスティングワイヤーが外れ、そのまま機体が海に落ちていったことがあります。私がエジェクション(脱出)ハンドルを引くと、仕掛けられた爆薬が爆発してキャノピーを吹き飛ばし、0.4秒後に後席が射出。その0.5秒後に前席が射出されました。反射的にハンドルを引けたのは本当によかったと思います。

K 私は前席で操縦をしているとき、燃料切れの危機がありました。タンク間の燃料の移送に問題が発生し、エンジンに燃料が十分に送り込まれなくなってしまったんです。場所は沖縄の南100マイル(約160km)。エマージェンシー(非常事態発生)をかけ、後席に「おまえはもう出ろよ。ギリギリまで飛んて、ダメだったら海に持っていくから」と伝えました。

前席の私までベイルアウト(緊急脱出)すると、機体が陸地に落ちてしまう可能性がありましたから、そのときは死ぬ気でしたよ。ギリギリのところで燃料の移送が始まり、エンジンが復活したので助かりました。





B キッドさん、「エジェクション・タイ・クラブ」のネクタイは持っていますか?

K なんですか、それは?

B マーチン・ベーカー社製の射出座席でベイルアウトした飛行士は、ネクタイがもらえるんです。

K 知らなかった。空自で持っている人はいないです(笑)。

―飛行するときは死を覚悟するものですか?

B 死の可能性は頭の中にありました。実際に命を落とした仲間はいるのですから。ただ、生きて帰りたいなどとは考えません。教わったことを頭に入れて、最善を尽くす。何をコントロールできて、何がコントロールできないのかを判断する。

K エンジンが止まったら…などと考えてしまったら、怖くなる。そうなったらそれだけ対処が遅くなります。私が飛行隊長だったとき、怖くなってフライトをやめる人間もいました。叱咤(しった)激励で乗り越えられる者もいれば、心が折れてしまう者もいます。心が折れたパイロットは降ろしてやるしかありません。



―最後に、複座機はいずれ消えゆく運命でしょうか?

B そうかもしれません。私は視力の問題でパイロットになれませんでしたから、複座機の時代に生きたことは運がよかったですね。

K 後席の任務は、コンピューターが代わりにやるようになってきています。ただ、今のところコンピューターと人間は意思の疎通ができない。『スター・ウォーズ』のXウイングの後席に乗っているR2-D2のように、いずれはAIが「パイロットを驚かさない」とか、そういう“忖度”ができるようになっていくといいと思いますね。

B どんな未来が来るかは誰にもわからないのです。ただ数年前、海軍の若い中尉や大尉と話した際には私と同じ熱意、気力、責任感を感じました。彼らの技術や戦術は昔とは大きく違うでしょうが、情熱とプロ意識、これが変わることはありません。

K 宇宙飛行士になった油井亀美也(ゆい・きみや)君もそうでしたが、空自では近年、米国留学経験者の割合が高くなり、従来の徒弟制度の下で人を磨くだけでなく、論理的に人材を育てられるようになってきた。頭脳と精神が融合し、強いパイロットが出てきていることを非常に頼もしく感じています。


●デイブ“バイオ”バラネック(David“BIO”Baranek)
米海軍で20年勤務した航空士官。F-14飛行隊から勤務を開始し、エリートパイロットを養成するトップガンの教育に参加。後に統合参謀本部や第7艦隊でも勤務し、1999年に退官。米ソ冷戦の最前線の実情や出演・協力した映画『トップガン』の秘話をつづった新刊『F-14 トップガンデイズ 最強の海軍戦闘機部隊』(並木書房、2000円+税)が好評発売中

●杉山“キッド”政樹
元航空自衛隊空将捕。F-4戦闘機のパイロットとして活躍し、後進の育成にも尽力。2011年3月11日の東日本大震災の際は、大津波で甚大な被害を受けた宮城県松島基地の基地司令として救助活動や基地・装備の復旧に力を注いだ。

元米海軍×元空自──複座戦闘機乗りの『トップガン』対談「特有の会話術がある」

 以前から気になっていた事が記事になっていたので、流れる前にコピペしとく(^皿^)


元米海軍×元空自──複座戦闘機乗りの『トップガン』対談「特有の会話術がある」【前編】

 
コメント

週プレNEWS

1980年代に日米で大ヒットしたトム・クルーズ主演の戦闘機映画『トップガン』の続編が、2019年に全米公開――。

【写真】F-14 トムキャット、米F-4ファントムⅡ

そんなニュースにファンが狂喜するなか、同映画で大活躍した米海軍の複座型戦闘機F-14トムキャットの空戦シーンの演出に協力し、自らも出演していたレーダー迎撃士官デイブ・バラネック氏(タックネーム“バイオ”)が、新著『F-14トップガンデイズ』を引っ提げて来日した。

現在、世界最強といわれる米空軍のF-22や、航空自衛隊も導入する最新鋭戦闘機F-35など、昨今ではパイロット1名だけの単座機が主流だ。しかしその一方で、前席にパイロット、後席にレーダー迎撃士官(RIO)などを乗せる複座機にも独特の魅力があり、ファンも多い。

そこで今回、バイオ氏をスクランブルで迎え撃つのは、空自で複座機F-4ファントムのパイロットを長年務めた杉山政樹・元松島基地司令(タックネーム“キッド”)。前代未聞の“地上複座対談”、発進!

■空自では、フラれた翌日は飛行中止?

―複座機における搭乗者ふたりの関係というのは、一般人には想像しづらいものがあります。バイオさんは若い頃、おしゃべりをしていて前席のパイロットから「勘弁してくれ」と言われたとか。

バイオ(以下、B) 初めて空母飛行隊に着任した少尉の頃、F-14が空母に夜間着艦しようとしていました。私は後席で計器を監視していましたが、前席で操縦するパイロットの“ジョンボーイ”に「ジョン、船がいますね」「月がきれいですよ」などとつい話しかけたのです。

すると着艦後、「バイオ、着艦のときは話しかけないでくれ。忙しいんだ」と言われました。そこで初めて、前席のパイロットの苦労がわかりましたね。

キッド(以下、K) 複座機特有の会話術があるんです。例えば、鳥がエンジンに突っ込んだらエンジン停止の危険性がありますが、だからといって後席の人間は鳥を見ても「あっ!」などと急に口に出してはいけない。ぐっとこらえて、前席のパイロットを驚かさないようにしないと。前席の性格を理解して伝え方を“忖度(そんたく)”するんです。

B 複座機の人間関係や意思の疎通は特殊です。もちろん大多数の飛行士はそんなことは言いませんが、なかにはスケジュール担当士官に対して「あいつとは一緒に飛びたくない」と言う人間もいました。

―コックピット内での会話はどんなものですか?

B 無線では汚い言葉は使いません。ただ、無線を切ったインターカムの状態なら、そりゃ「くそっ」「ちくしょう」くらいのことは言いますよ。ふたりの男が楽しく仕事しようとしているのですから(笑)。





―空自ではどうでしょう、そういう言葉は?

K ありましたね。

B そうだと思った(笑)。

K 特に1980年代までは、無線も含めてメチャクチャでしたよ。ウイングマン(僚機)に対しても、誘導する地上のレーダーサイトに対してもガンガン言い合っていた。それをだんだんみんなが反省するようになり、最近は米軍に近づきましたが(笑)。

―例えば「昨日フラれた」というようなパイロットも訓練に出るんですか?

K モチベーションや感情は重要ですから、朝の時点であからさまに調子がおかしかったり、家庭に問題があるといった情報が入ったら、その日はノーフライですよ。

B 空母では失恋も何もありません。「ジョン、ごめんね」みたいな悲しい手紙が届くこともまれにありますが、米海軍には「コンパートメンタライジング」という概念がある。プライベートなことはすべて地上に置いて、飛行に集中するんです。



B そういえば、私は太平洋での長期航海を5回経験しましたが、空自との訓練は一度もありませんでした。

K 確かに、私も沖縄近くを米海軍空母群が通ったとき、A-4やFA-18とは一緒に訓練をしましたが、F-14とはなかったですね。

B 米海軍はF-14を“神秘的な飛行機”として隠しておきたかったんでしょう。

K バイオさん、F-15(F-14の少し後に登場した戦闘機)との空戦訓練の経験は?

B あります。F-15は素晴らしい飛行機ですが、欠点がないわけではない。2機のF-14と2機のF-15が旋回を繰り返す交戦訓練で、簡単ではありませんでしたが“撃墜”したことがあります。

K 2バイ2などの同条件下では、私は撃墜したことはないですね。6バイエニーと呼ばれる訓練では、味方機が罠(わな)を仕掛けてつくった死角から入っていってキル(撃墜)を取ったことはありますが。

B トップガン(米海軍のトップパイロット養成学校)ではいつもこう言います。

「あなたの乗機は世界で最優秀の戦闘機かもしれない。あなたは有能なパイロットかもしれない。それでも敵を甘く見てはならない。敵を見誤れば、敵はあなたを撃墜する」

歴史をふり返っても、イギリスは1940年の「バトル・オブ・ブリテン」で、正しい戦術で戦闘機スピットファイアを使い、ドイツに勝利した。一方、オーストラリアは43年、同じスピットファイアで大日本帝国海軍の零戦との迎撃戦に臨みましたが、戦術を誤って敗退しました。

元米海軍×元空自──複座戦闘機乗りの『トップガン』対談「特に危ないと感じた場面は…」【後編】へつづく

(構成/小峯隆生 通訳/茂木作太郎 撮影/五十嵐和博 写真/航空自衛隊[F‐4])

神戸製鋼のJIS規格剥奪について


 JISとはJapanese Industrial Standards(日本工業規格会)の略称で、世界にも誇る日本の技術指標である。これを取消される事は工業界に於て相当な打撃となる。つまり、JISマークの取消された工業製品は、日本の製品として如何なものかと云う烙印を押されたに相違ない。
特に、現在も航空業界に於てアルミニウムは必須資材であり、これも手掛けていた神戸製鋼は信用失墜の憂き目に逢って仕舞った。
 何故に其処まで厳しい処分が下された理由は、航空業界、特に大型旅客機は4万フィート以上への上昇、そして着陸降下をする必要性から気圧の変化に伴い機体外郭部は膨張収縮するので、外郭部の品質不均衡に因り差異を繰返し金属疲労を助長しかねない。機体重量は極限まで削ぎ落とされ軽量化が図られる為、超々ジェラルミンを使っているとは言え其れを過信するべきではない。
 学生時代、やはり飛行機好きの友人が居たが、怖くて乗りたくないと言っていた事を思い出す。親御さんが製鋼関係の方か存じ上げないが、そんな昔から管理不行き届きが有ったとは・・・。
 何にせよ、過去の事は後戻りできないので、今後は上記を踏まえ精進、汚名を払拭し、またの機会に再度JIS所得と世界の神戸製鋼の名を取り戻して頂く事を切望します。

毎日新聞記事 オスプレイ:事故率1.5倍 「安全」根拠覆る

海兵隊機全体を上回る

 海兵隊は、被害総額が200万ドル(約2億2700万円)以上や、死者が出るような飛行事故を「クラスA」の重大事故とし、10万飛行時間ごとの発生率を機体の安全性を示す指標として使用している。

 海兵隊によると、オスプレイが試験開発を終えた2003年10月から今年8月末の総飛行時間は30万3207時間で、重大事故は9件。10万飛行時間当たりの事故率は2.97になり、防衛省が12年10月の普天間飛行場配備前に公表した事故率1.93(同年4月時点)の約1.5倍に上った。

 政府は、普天間飛行場配備前のオスプレイの事故率(1.93)が当時の海兵隊機全体の2.45を下回っていたことで安全性を強調していた。しかし、米会計年度末(9月末)に算出するオスプレイの事故率は上昇傾向にあり、昨年9月末時点は2.62で、海兵隊機全体の2.63に迫っていた。

 その後も、沖縄県名護市沖での不時着事故(昨年12月)や豪州沖での墜落事故(今年8月)が発生。8月末時点のオスプレイの事故率(2.97)が海兵隊機全体の同時期の2.59を上回ったとみられる。9月29日にはシリアで墜落事故が起き、米会計の17年度末(9月末)はさらに上昇が予想される。

 事故率の増加に対し、海兵隊の広報担当者は「軍用機に潜在的なリスクはつきものだ。高い水準の安全性を確保するため、あらゆる段階で安全措置や予防策を整えている」と説明する。

 一方、防衛省の担当者は「操縦ミスなど機体以外の要因でも事故は起こり、事故率はあくまで目安の一つだ。米側には平素から安全確保への配慮を求めている」としている。

ミス起きやすい

 米国防総省国防分析研究所の元分析官でオスプレイの飛行能力の検証を担当したレックス・リボロ博士の話 オスプレイは機体構造が複雑であり、小さな操縦ミスも許さない設計になっている。オスプレイが海兵隊内で普及するに従い、比較的経験の少ない操縦士も操縦するようになってきており、人為的なミスが起こりやすい状況を作り出していると考えられる。

過酷な訓練要因

 軍事評論家の前田哲男さんの話 北朝鮮情勢の緊迫化に伴い、米軍の訓練がより過酷になっていることが背景に考えられる。中でもオスプレイは固定翼モードと垂直離着陸モードの切り替えの際に脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されており、ハードな訓練でもろさが露呈した可能性がある。沖縄や岩国はオスプレイの活動拠点であり、今後も事故が起きかねない。

2017年10月30日 07時15分 毎日新聞

読売新聞記事 神鋼、新たに不正4件…工場JIS認証取り消し

 神戸製鋼所は26日、製品の検査データ改ざん問題で、新たに機械事業など4件に不正の疑いがあると発表した。

 これまでに判明しているアルミ・銅、鉄鋼以外にも不正が広がった。子会社「コベルコマテリアル銅管」秦野工場(神奈川県秦野市)の一部製品が、日本工業規格(JIS)の認証を取り消されたことも明らかにした。

 新たに不正の疑いが出ているのは、神戸製鋼の機械事業部門とグループ会社の神鋼造機(岐阜県大垣市)、コベルコ科研(神戸市)。特定の部品に薄い膜を付ける工程の測定値や鋳物の検査データ、試作合金の成分値などで改ざんや捏造ねつぞうが行われていたとみられている。4件とは別に海外で疑わしい案件もあるという。

 神戸製鋼は検査データの改ざんがあった製品の検証結果も明らかにし、出荷したのべ525社中、437社分の安全確認を終えた。現時点で直ちに使用を停止するなどの措置が必要なものは見つかっていないという。

2017年10月26日 21時30分 読売新聞