油枡から水と油が溢れ出した、との緊急連絡がＳ夫人からございました。

夫人はこれから外出しなければならず、当方は来客中。
二時間後に現場に行くと、

片付けをされたらしく、大量の油。

まだ中には一杯溜まっています。

専門家に依頼するしか方策は無く、高圧洗浄車が到着しました。

滅多に見る機会の無い専用車ですが、

年季の入った機械が据え付けられています。

駐車場の端にある大小幾つかのマンホールを開けて、

配管の流れを確認しています。

ここから油枡の間が詰まっているようです。金属タイツのホースを差し込んで、

水圧が油の塊を砕きながら前進していきます。左上がキッチン側、右上はお風呂からの排水管です。

油枡の近くまで先端が進み、

枡の中にあるこの部品を引き抜くと、

轟音を立てながら水が抜けていきました。

今度は、油枡からキッチンに向けて、

差し込まれていきます。

発水が始まると、僅か数メートルの距離ながら、１５年の間に排水管にこびり付いたものが、黒い水となって大量に出てきました。

毎日の様に大量の湯水が高速で排出される浴槽からの排水管は、ほとんど詰まる事はないそうです。キッチンも時々シンクに大量の水を貯め、いっぺんに排出して管内の掃除をすると詰まらなくなるとアドバイスが有りました。

この先端から左側に水を吐き出しながら、ジェット機の様に前進していく仕組みだそうです。

残った油を掬いとり、

ブラシで丁寧にゴシゴシ、

油の形跡がほとんど無くなりました。

油の利用頻度に依っても違いますが、月に一回程度油を掬い取れば良いようです。

無事終了。費用は1.8万円でした。

油枡の反乱