あの日

そう7月19日の夜に私が思ってたこと。

むしろそれ前からか。

あれはボストンワールド。ちょっとした出来事があった。言わずと知れた出来事。

進路の妨害

なぜ彼がゆづの後を付いて滑っていたのか。
なぜ彼は、ゆづの軌道に入って行ったのか。
他の選手が滑ってたときはどうだったのか、知りたかった。

当然なぜそんなことをしたのか、真相は分からず、動画を見て判断するしかなかった。

当然 私はゆづを信じた。

それからは彼のことは、あまり好まなくなった。
勝手に自分の中で作り上げてたイメージが崩れたからだ。

高貴な、紳士的な、大人なスケーター

そんなイメージを持ってた。

違ったんだな、やはり彼もただの人間なんだなと思ったのだ。

それからはインスタやTwitterはフォローしてたが、たまに気にするくらいにしか見てなかった。

今年の7月中旬、そろそろもう彼のTwitterのフォローを外そうかなと考えて外した。
その次の日か、2日後か、彼は強盗に襲われて亡くなった。

あの日は、夕方Twitterを見てたら、急に彼の体の心配をする、祈るツイートが増えてきて、彼が怪我をしたことを知った。

私は最低にも「バチが当たっちゃったのね、ゆづにあんなことしたから」と思ってしまった。

そのすぐあとに、今度は亡くなったという情報が回ってきた。

驚きすぎて開いた口が塞がらなかった。私は焦って彼のTwitterをフォローした。

私がフォロー外したから、こんなことが起こってしまったんだと思った

バカだと思われるかもだけど、たまにあることなんです。

嘘だと思った。彼が亡くなったなんて冗談だ、フォローしたし戻っておいでよ。謝るよって。
でも本当だった。

後悔した。

彼を嫌いになったことを後悔した。ひたすら後悔した。

それから彼の死のショックと信じられないことから、フィギュアスケートにどっぷり浸るのが辛くなった。何を見てても思い出す。ましてゆづを見ると、後悔とショックとでまた思い出す。

今は、その辛さから救ってもらったアーティストを想っていると、忘れられるのだ。

でもゆづのファンは辞めない。

ボストンワールドの出来事、何を信じて何を選ぶか、見極めなければ、後悔も亡くなったショックも終われない。