バレエ関連の特別講演のご案内 | バレエ+放浪記

バレエ+放浪記

ロシア、エジプト、ポーランド、スロバキアのバレエ劇場でダンサーとして働いたこと。東ヨーロッパでの生活。ライターとしての活動とその取材の裏側などを綴っています。

縁あってイギリスのダンス・ジャーナリスト、バレエの研究家のナディン・メイスナーNadine Meisnerさんと会う機会がありました。



ナディンさんは下記の特別講演のために来日中です。お近くの方はぜひ講演に脚をお運び下さい!



〜英国の著名ダンス・ジャーナリスト、Nadine Meisner氏によるマリウス・プティパについての特別講演のお知らせ〜

(オペラ学研究会第35回例会・発生期バレエ研究会第5回)

Nadine Meisner氏は、Dance&Dancers誌の副編集長を務め、The Sunday Times, The Times, The Independent などの主要紙に多くの舞踊批評を寄稿し英国の著名ジャーナリストです。
刊行されたばかりのMarius Petipa, the Emperor’s Ballet Master (Oxford UP, 2019) の著者でもあります。
第10回スラヴ・ユーラシア研究東アジア大会(6月29、30日、東京大学)に参加される機会を利用して、Meisner氏の特別講演が、下記のように行なわれます。
バレエの歴史において最も重要な振付家で、《眠れる森の美女》などチャイコフスキーの三大バレエを創ったマリウス・プティパについて、お話し頂きます。是非、聴きにいらして下さい。
一般の方の聴講も歓迎します。講演は英語で行われますが、無いよりはマシな通訳がつくか、和文レジュメを配ります。予約不要・入場無料。

日時:2019年7月1日(月)19時
場所:早稲田大学(早稲田キャンパス 8号館309教室)

講演タイトル:
マリウス・プティパ、人物、振付、最初の大きな成功作《ファラオの娘》

講演内容:
講演では、フランス人であるプティパがロシアにやって来る以前の振付や、踊り手としての側面に焦点をあてる。プティパは、ロマンチック・バレエの要素を変換しつつ、ロシア的な趣向や夢幻バレエを取り入れた、ポスト・ロマン主義者だった。特に、彼の最初の大きな成功作である《ファラオの娘》について、述べる。また、ソ連バレエ、ディアギレフのバレエ・リュス、そしてバレエ・リュスの踊り手だったニネット・ド・ヴァロワによって創立された、英国ロイヤル・バレエへの影響についても話す。英国ロイヤル・バレエは、帝室劇場の元舞台監督であるニコライ・セルゲイエフが国外へ持ち出した、バレエの有名な振付記録を基盤としており、プティパのバレエを主要レパートリーとする最初のカンパニーで、その作品は世界中のバレエ団によって上演されている。

翻訳・世話人・問合せ:平野恵美子(東京大学)

この講演は、文部科学省の科学研究費・17K02350 のサポートを受けています。

Lecture by Ms. Nadine Meisner, famous British dance critic, former deputy editor of the monthly magazine Dance & Dancers, author of "Marius Petipa, the Emperor’s Ballet Master" (Oxford UP 2019):
'Marius Petipa, The Man, The Choreographer And His First Big Success, The Pharaoh's Daughter'
Date and time: 1 July (Mon) 2019, 19:00
Venue: Waseda University (Waseda campus, 8th Build, Room 309), Tokyo