Ad Hoc | バレエ+放浪記

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ロシア、エジプト、ポーランド、スロバキアのバレエ劇場でダンサーとして働いたこと。東ヨーロッパでの生活。ライターとしての活動とその取材の裏側などを綴っています。

"Spotkania/meeting"という作品の初演が昨日ありました。

舞台の上にオーケストラ用の場所を造って、そこで演奏。
客席からは音楽が迫ってくるように聞こえると思います。踊っている方も音楽が良く聞こえるので踊りやすいです。

イクのブログ-Ad Hoc.1

この作品は3人の振付家の合同作品で私はその中の"Ad Hoc/(振付)Paulina Wycichowska"という作品の出演しました。
私には難しいスタイルの踊り、始めは自分でも呆れるくらい踊れなかった・・・。

同時期に"Dido and Aeneis"というオペラのリハーサルも進行していたので、体力的にも精神的にもかなりしんどかったんです。全く同じ時期にスタイルの違う作品の振り付けを覚えるのがこんなに大変なこととは思わなかった!

たとえば午前中に"Dido and Aeneis"の振り渡しがあったかと思うと、夕方には"Ad Hoc"の振り渡し。"Ad Hoc"のリハーサルをしている最中に"Dida and Aeneis"の舞台リハーサルの呼び出しがかかる…、と。集中力が切れるので、怪我しないかと不安な日々でした。

"Ad Hoc"は私にとって特別な作品になりそうです。
振付家のパウリーナのおかげで自分の新しい一面を発見しました。
コンテンポラリー・ダンスや即興で踊りを創るのは難しいと思っていたけれど、でも「面白いなぁ」と思えるようになったので。

イクのブログ-Ad Hoc.2

$イクのブログ

優れた振付家はダンサーをよく観察していて、そのダンサーのいろんな面を引き出してくれるものなんだと改めて感じました。