こんにちは。ロッジふじなし小西ですにやり

例年より少し早めの梅雨入りとなり、昨日はしとしと雨が、終日降り続いていましたあせる

 

しかし今日は朝から太陽が顔を出し、夏を感じさせる暑さがキャンプ場まで迫って来ておりますうーん

いいことだ!!

 

下の村ではホタルも飛び始め、今週末のホタル観賞でも元気よく飛んでいるホタルを観賞できることと思いますニコ

 

さてさて、今回もものすごいお客様たちがご来場されました。

なんと自転車で大阪府、吹田市からはるばるおおやキャンプ場まで来てくださったのですウシシ

 

その距離約150km!!!!!!

 

グランピングサイトにご宿泊でしたが、もうロッジで休んでくださいよ〜!!!!!!って言っちゃいたくなりました(笑)

 

150km自転車をこいで、ついた先ではキャンプなんて、カッコよすぎです笑い泣き

 

お客様を見て、昔の想い出が蘇ってきました。

 

当時、僕が高校生だった頃、まだまだ世間のことは何もわかっちゃいない(今も!?)高校生小西は何を思ったか、学校と部活をサボっておおやキャンプ場がある地元養父市からママチャリで友人2人、計3人で大阪を目指したことがありますドンッ

 

両親には友人の家に泊まりに行くと嘘をついて・・・。

 

出発は冬の1月5日。小雪が舞っていました。

 

出発直後はみんな元気ウシシ

ワイワイ談笑しながら目的地を目指していきます。

 

最初の難関は遠坂。(和田山I.C.手前の遠坂トンネルがあるところです)

僕たちはママチャリなので、高速道路などもなく、車なら5分で通過できる道も山を越えて進まなければなりません。

遠坂峠を越えるのに3時間もかかってしまいました。

 

でもまだ元気!僕たちはめいいっぱい風を感じながら遠坂の坂を下り、夕方、氷上へ到着しましたニコ

 

日が落ちると同時に次第にみぞれ混じりの雨が降り始めます笑い泣き

僕たちは氷上のゆめタウンで100円のレインコートを購入し、尚も大阪を目指し突き進むのですにやり

 

日が完全に落ちきった後もゆっくりと僕たちは大阪を目指します。

 

すると友人一人のママチャリに異変がびっくり

 

まさかのパンク(笑)

こんなこともあろうかと僕たちはパンク修理キットを購入し、カバンに忍ばせてはいましたので

さっさと修理して進んでいこうぜ!!といきこんでいましたが、いざ修理キットを開けてみて愕然びっくり

 

使い方がワカンねぇニコ

 

説明書を見ても何やら水につけて空気の漏れている場所を見つけてその箇所を修理するやなんたyふぇfkhぇwbフィ・・・。

 

まず、どこがパンクしてんねん!しかもタイヤどうやってホイールから外すねん!

まさに小学生レベルのミスを犯し、虚しさが僕たちを包み込み、挙げ句の果てに3人で笑いが止まらなくなりました。

なんだか笑っていると元気が出て来て、自転車なんて推していけばよくね?ということになり、一人5kmづつ、交代で自転車を押して行くことに。

 

しかし、季節は真冬、夜の寒さは予想以上に僕たちの体力を奪っていき、夜10時ごろ、僕たちは氷上を越えた、古市という村の無人駅で一晩を明かすことに決めました。

 

駅の自販機でホットのコーンスープ缶を一人1缶づつなけなしのお金で購入しました。

飲むためじゃありません。服の中に入れて暖まるためです。

 

終電がちょうど過ぎ去った頃、駅の待合室には若いカップルが白色蛍光灯の下でイチャイチャしておりました。

 

僕たちは挨拶もせず、そのカップルの横に銀マットを広げ、横になるのです。

モラルなんてあの時の僕たちにはなかったです。体力的にも限界でした。

 

そんな僕たちに追い打ちをかけるように両親からの鬼電が。

 

どうやら僕の両親は友人の家に遊びにいっているという嘘を見抜いており、

当時付き合っていた彼女と先ほどのカップルのようにイチャイチャしていると思ったらしく、

 

お叱りの鬼電をかけ続けて来ていました。

 

確かに僕たちはその時男3人駅の待合室で抱き合って暖をとってはいましたが・・・(笑)

 

電話には出ないでいると最後に親父からメールが届きました。

 

「責任の取れる行動を。」と。

 

確かに今僕たちは無茶をして真冬にママチャリで大阪を目指すというバカなことをしている最中だけれど、

あなたたちのその言葉は違う意味だろー!(笑)と。

 

このまま寝ると本当にやばいと思ったので、僕たちはもう眠らずに突き進むことに決めました。

 

篠山到着。

 

ここからは新快速で大阪まで行けちゃいます。

 

僕たちの所持金は片道の電車賃しかありません。

悩みました。

 

あれ?自転車で大阪目指すんじゃなかったの?とかもうこの時はどうでもよくなっていました。

 

僕は電車に乗ろうと言いました。他2人はやめておこうと言いました。

多数決的にも電車で大阪を目指すことはやめ、一人がママチャリを押すスタイルで突き進んでいきます。

 

深夜3時ごろ、誰かが言いました。

 

「帰ろうぜ。」

 

 

誰もその意見に反対するものはいません。

 

結局僕たちは篠山の先までしか行けなかったのです。

 

また同じ時間をかけて戻ります。

 

朝になり太陽が顔を出し始めました。

すると翌朝、帰り道に小さな自転車屋さんが笑い泣き

 

あいにくの定休日でしたが、僕たちに定休日など関係ありません。

 

スイマセーン!!!!っと朝っぱらから店主を呼び起こし、パンク直してください!!!!と頼み込みました。

そのおじさんは嫌な顔一つせず、慣れた手つきでパンクしたママチャリを修理してくれました。

 

しかもお金はいらないと。

 

あの時高校生ながらにホンモノの感謝の気持ちというものを味わった気がします。

思えば、途中、自転車に空気を入れてくれたガソリンスタンドのおっちゃんや神戸まで乗せてくれると言ってくれた通りがかりのおばちゃん。食べ物をくれた通りすがりのお兄ちゃん。

 

 

目的地の大阪にはたどり着けなかったけれど、その道中には優しさと思いやりが溢れた時間が流れているのでした。

翌昼、無事にスタート地点へと帰還。

 

 

17歳、小さな冒険でした。

 

25歳になって世界中旅に出かけるようになって今でも、あの2日間は今の僕を形作るキーピースとなっています。

 

と共に、未熟ながら自由という言葉の正体を感じ取った出来事でもあります。

 

自由というのは聞こえはよくても飛び込んで見れば辛いことばかりです。

悩むし、苦しむし、辛いし、怖い。

 

でもジブンで選べるってそれを凌駕するほどの魅力をもってやいませんか?

 

 

現代社会の大機構の中で生活する私たちは無意識にも管理されたシステムの下にいます。

どこかに出かけるにしてもカーナビのお世話になるし、わからないことがあってもネット検索で一瞬にして最もらしい答えが出て来ます。

 

それは裏を返せば、僕たちから選ぶこと、考える力を奪っているとも言えるんじゃないかと。

 

そしてそれは自由に生きるということも放棄しているんじゃないかと思うのです。

 

僕はそんな世界には抗いたい。

 

 

 

 

 

書いていると気持ちが入ってしまい、笑い話を書こうと思いましたが、ちょこっと最後の方は脱線してしまいました(笑)

 

 

とりあえずですね、6月おおやキャンプ場、並びにロッジふじなしにおこしやす〜!!!

 

ホタル観賞プランもまだまだ空きはございますよ!!