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リンゴ
農家の方が手塩にかけた青森県弘前産の完熟リンゴ
どちらが美味そうに見えるでしょうか?
どちらも同じりんごです。
しかし、そのモノの背景や情報を伝える事によって相手は
親しみを感じ、好意を抱きやすくなります。
若くて情熱のあるクリエイターの中には
『自分の感性を理解してもらえる』
『その作品の意図は観る人が自由に想像してくれるはず』
などと思い込んでいる人がいますが、なんの実績もない若手イラストレーターの作品を
芸術家の個展で観る絵と同じように想像し、評価してもらえるはずがありません。
俺は芸術家だからそんな細かい事はしない!
いつか理解してもらえる!
と本当に芸術家を目指しているなら話は別ですが
商業イラストで売って食べていきたいのなら
ありとあらゆる説明をしてお客さんにイメージを膨らましてもらいましょう。
言わなくても伝わるなんて事は
お互いの事をよく理解していない限りまず起こらないです。
ましてや新規のお客さんはあなたの事をついさっき知ったばかりなんですから
説明なしに伝えるのは至難の業です。
もちろんイラスト自体のクオリティは最低限クリアしていないといけないですが
見た目が良いという理由だけで実際に購入してもらうのを待つのは
何の営業もかけずにただひたすら客を待つ暇な居酒屋のようなもので
全く戦略的ではありません。
サンプルをただ載せておくだけじゃなくて
何を使ったか、どんな技法を用いているのかなどの制作行程を添えてみたり
なぜこれを描いたのか、どんな思いで描いたのかなどを知ってもらうことで
より作品を理解してもらえるのに加え、ブランディングにも役立ちます。
廃業になるのを何もせずに待つのではなく
小さな事から少しずつ改善していきましょう。