復職前の産業医面談ってどんな感じ?
メニュー ブログ内検索 後遺症で長期にわたり仕事を休業せざるを得なくなった方のほとんどは、これまで病気休職を取得した経験はないと思われます。今回は、後遺症児の母ですが複数の企業での産業保健職の経験もある筆者が、産業医面談の実際について記載します。 復職前に産業医面談を経て復職しなければならないルールの会社は多くあります。というより、「ちゃんとした」従業員数50人以上の事業場では、そういうルールになっていると思います。 復職の目途が立った時点で、主治医からの復職可能の診断書、各企業フォーマットの復職意見書があればそれも主治医に書いていただき、復職時に必要な書類が揃った後で産業医による復職面談が行われます。 主治医からの診断書を書いてもらうまでに1週間以上かかり、さらに月に1度の産業医訪問日まで復職面談を待たなければならない場合もあり、「治ってきたから、明日から復職する!」というわけにはいかないことを、まずご承知おきください。 復職面談は、復職する本人、人事、上司、産業医が同席することが多く、仰々しさや緊張感を強く感じる方も多いと思いますが、下記の記事に書いた復職準備を十分に行い、復職後の業務内容についてもある程度見えていれば、過度に緊張する必要はありません!(「復職可能」の診断書を書いてもらう前に・・・ | ロコペディア ーコロナ後遺症 療養情報サイトー (ameblo.jp)) 産業医の役割は、社員(患者)の状態、社員の業務内容や、職場の状況を聴取したうえで、主治医の診断書等の内容を勘案し、最終的な復職可否や必要と考える就業上の措置(勤務時間や禁止業務等)についての意見を会社に示すことです(指示をする権限はなく、意見です)。 主治医の診断書に準じた意見を記載するだけのような産業医もいないわけではないですが、後遺症者の復職に際して産業医には、主治医からの診断書や意見書のみならず、平畑先生が作成された↓の資料や、社員の詳細な業務内容、職場のフォロー体制や繁忙度等も考慮し、体調確認と併せて復職後の健康状態のKY(危険予知)を復職面談時に社員や上司等と共に行い、可能な限り再休業とならないような就業上の措置について意見することが求められると考えます。 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群のPerformance status新型コロナ後遺症を専門に診察する医師による、Performance Status解説。www.longcovid.jp 友匠さんが、平畑先生の「PSレベル別 状況と注意点」の見解をまとめ、印刷できる形にまとめられたものも下記に紹介しますので、職場の方へのご説明等にご活用ください。PowerPoint プレゼンテーション (youshowsha.jp) また、上司や職場の方にブレインフォグや倦怠感(過重力感のような症状)、無理をしたら再発する場合があること等について、一定の理解が得られたとしても、復職面談の場で、産業医からもその症状や復職後に起こりうるリスクや、復職時点で困難な可能性がある業務について改めて説明があれば、職場の理解はより深くなると考えます。 もし産業医面談が不安であれば、可能であれば、復職面談の前に「事前相談」の形で、産業医や産業看護職との面談を申し込み、復職に当たって健康面で不安な点を相談されたり伝えておいたりされるのと同時に、後遺症への理解度や、産業保健職がどんな感じの人なのか等を確認しておくことを、こっそりお勧めします。 (文責:管理者)