予防接種において副反応が出て、医療費がかかった場合や一定の障害状態になってしまった場合には国の予防接種健康被害救済制度が利用できる。詳細は下記のリンクの通りである。

 

予防接種健康被害救済制度について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

ただ、この仕組み、色々と問題がある。その問題点はいくつかあるのだが、まず挙げるとすれば、健康被害救済制度の申請から結果の通知までが異常に長いということである。1年経ってもまだ申請の結果が出ていないということも珍しくはない。

 

2つ目を挙げるとすれば、その書類集めのしんどさである。受診した病院や薬局の診療録や受診証明書が必要であるが、受診した病院や薬局が多くなるとその分、多くの病院や薬局を回り、書類を集めることとなる。これは元気な人でも大変なことである。

さらに、領収書と受診証明書に書いてある金額が違うとか、そもそも領収書どこ行った?という問題もある。

 

3つ目は診療録や受診証明書の発行手数料は無料の所もあるが、有料の所もある。また、有料の所でも金額は様々である。2000円ほどかかった病院もあれば、5000円ほどかかった病院もある。これらの発行手数料は自己負担なのである。(少なくとも私の住む市では自己負担という言葉が記載されていた。)

 

これらの問題を見て思うのは、申請のハードルが非常に高いことである。このような高いハードルが申請を諦めさせることにつながっているとも考えられる。

 

また、副反応疑い報告、お医者さんからPMDAを通じた副反応疑い報告はお医者さんの裁量がかなり大きい。すなわち、お医者さんが副反応と思わなければ、副反応報告は出されないのである。健康被害救済制度は副反応報告がなくても申請は可能であるが、申請が認められる確率を上げるためにも副反応疑い報告を出してもらうことは必要であると私は考えている。

 

上記の問題については下記リンクでも言及されている。サンテレビの番組である。