ロコペディアのTwitterアカウントで、後遺症に有効とされている各治療がどの症状に効くかを検証する目的で、今回は抗不安薬・睡眠薬、抗うつ薬、その他抗てんかん薬等の「精神科系の薬」についてのアンケートを取り、多くの方にご協力いただき、コメントもいただきました。

 

 後遺症で不眠や抑うつ気分等の精神症状が生じる方は多く、辛さを軽減するため、また、薬を使用してでも睡眠が取れるようになると身体全体が回復してくるので、精神科系の薬を使用したことがきっかけで快方に向かう方もいらっしゃると思います。  

 結果を見ると、「①効いている・効いた」「②効いていたが効果が頭打ちになった」いずれかの割合が、いずれも使用歴がある方の60~70%台と、後遺症治療としては非常に高く、気分の落ち込みや不眠以外の多くの症状に効いていると感じる方も多いようです。

 ただし、根治療法ではなく対症療法であり、副作用が出る場合もあることをご承知おきいただいたうえで使用する必要があると考えます。以下、順にデータを貼付します。

 

<抗不安薬・抗うつ薬>

・もともと機能性ディスペプシアのためにもらっていた抗不安薬ですが、ひどいだるさの時に飲むといくらか軽減されました。

・睡眠薬を続けることで不眠症状が改善して体も楽になってきた。

 

 

<抗うつ薬>

・コロナ発症前から服用しています。コロナ発症後、抑うつ気分が強くなったので増量。抑うつ気分が最悪から脱したように感じました。以下、(服用と断薬の経験より)抗うつ薬の使用について個人的な感想です。ご参考までに。 ①抗うつ薬は、薬によって「合う/合わない」の個人差が大きいと思います。医師と相談して、自分に合う薬を地道に探すことが大切です。新しい薬だから自分に合うわけではありません。過去に効いた薬が、いま効くとは限りません。 ②飲み始めは副作用でつらくなることがあります。飲み始めの不調への対応を「事前に」医師に聞いておきましょう。 ③効果を感じ始めるまでに日数がかかります。飲んで2週間くらい様子見、と言われることが多かったです。 ④長期間飲んでいて効果を感じなかったら、経過を伝えた上で医師に薬を変える相談をするべきと思います。 ⑤抗うつ薬をやめるときは慎重にするほうがよいです。やめたくなったら必ず医師の先生に相談しましょう。離脱症状でツラくなることがあります(添付文書に急な断薬の危険性を書いている薬もあり)。私の場合、月数をかけて徐々に減らしてやめていきました。

・以前からと全く同様。変化無し

 

 

<抗不安薬・睡眠薬、抗うつ薬以外の精神科系の薬>

・光音過敏の症状が和らいだ

 

 

(文責:管理者)