人の欲望渦巻く
でもエンタメも忘れない
そんな話となっております
登場人物の少年くんが
最初から最後まで
救いようのない
クズ人間です
子供相手にここまでいうのは
可哀想と思った方
それこそが彼の狙いなのです
彼に振り回される周囲にも
無駄に賢い性格にも
腹が立って仕方ない
でも
小説がそれぞれの人物目線で
描かれているからこそ
そんな思いにかられるんでしょうね
もし彼の近くにいたら
たぶん私も
彼の手のひらで
くるくる踊らされると思います
でも、そんな彼から学びました
少年の考えていることは
説得力が深い
ルワンダの虐殺の話、
悲惨ですが
人間の剥き出しの生き方を
痛感します。
人間はおぞましい決断や、倫理に反する判断をしなくてはならない時にこそ、集団の見解に同調し、「それが正しい」と確信するのではないか。
この文面は重いです
私たち人間が
常に繰り返してしまう選択
「なぜ非人道的なことが起きるのか」
トリックは理解できても
その思考をなくすことができるのか
私は少年のような思考を
憎みます
一方で自分も
人間の本能と戦えるのか
わからないし、
もはや抗えないものなのかも
登場人物たちの多くが
裏社会に生きる人で
だからこそ
そこから紡ぎ出される言葉に
飾り気のない人間が
見えてきました
哲学的な、登場人物たちの言葉は
私に大きな不安を訴えかける
そしてその不安は
思考するという楽しみでもある
また、
この小説には様々な小説の
引用がでてきて
読書することの幸福感を
伝えてくれるようでした
伊坂さん自身が
相当の読書好きな方なんだろうな
と思うほど、
登場人物一人一人の
アイデンティティが
確立してるのが素敵です
読んでない方は是非↓