私のインスタグラムでもご紹介させていただきたくさんの反響がありました、さっちゃんの決勝戦ラストストーンで投じたSpin-o-rama


日本でももう目の肥えたカーリングファンの方々がたくさんいらっしゃり、私から説明せずとももう既にたくさんの方々がご存知で驚かされました。

全日本選手権決勝、さっちゃんが投じた一投はSpin-o-ramaというショットです。

今ではエキシビション大会等、色んな状況で目にすることも多くなりましたが、基本的にこのショットは、大きな大会での決勝戦や順位決定戦で大敗が確定したチームのスキップが、相手チームの強さへの敬意と勝利への賛辞の意味を込めて締めくくりとして贈る一投です。

カーリング精神では
「カーリングは相手があるからこそこの競技が出来て、そして何より相手を負かすために競技をするのではない。最高のパフォーマンスを見せあうために競技をする。」
という大前提があります。

Spin-o-ramaは相手の最高のプレーに見合う、最高のパフォーマンスを。
と、カーリング精神がしっかりと根付くカナダでスタートし、ヨーロッパでたくさんのアレンジが加わり、そして文化となりました。

決勝戦という素晴らしいステージで自分たちの最高のプレーは出来ず残りエンド(残りの石)を消化しなければいけなくなったけれど、最後の最後まで温かい応援をありがとうございました。という観衆への感謝の気持ちもこもっています。

私たちは7エンド目が終わり、この試合の相手の勝利を確信しました。(決勝戦は完全8エンド)
チームで話し合い、「Not our day.今日は私たちの日じゃない。相手が上手だった」と全員の意思を確認しました。

そして最後のさっちゃんの一投は、最高の敬意を表すためにSpin-o-ramaを贈ることにしました。

日本の全国大会で披露したのはさっちゃんが初めてだったので驚く方が多いかなと思いましたが、

「平昌オリンピックの男子の決勝でニコラス エディン選手がやってたやつですよね!」

とたくさんメッセージをいただいたのを見て、少し前の日本だったら日本が戦わないカーリングの決勝戦なんてほとんど観られていないと思っていたので、男子カーリングの日進月歩の成長と普及にも驚き、嬉しく思います。


これからも、私たちが日頃身を置く Curling というスポーツの世界の文化と伝統、そして歴史を皆さんに伝えていければと思っています。