King Von | .

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 たけです。皆さんGWどうお過ごしですか?月曜と火曜は仕事や学校と言う人も多いはずです。自分もその1人。2日間頑張りましょう。
 今回はニューヨークから離れ、シカゴのアーティスト''King Von''を紹介します。個人的にとても好きなアーティストなのですが、ブログを振り返ってみると彼のことについてまだ書いてなかったのでこの機会に紹介します。アメリカでもトップレベルで治安の悪いドリル誕生の地シカゴで育った彼は、O'Blockで、ギャングとして育ちました。
 そこからLil DurkのレーベルOTF(Only The Family)と契約。2018年にはシングル''Crazy Story''をリリース。この曲は翌年2019年にLil DurkとRemixをリリース。同年にPt.3をリリースしています。''From 64th,and from 65th, we not from 63rd''という歌詞がありますが、これは彼が64、65番通りの危険な場所で育ったことを歌っています。シカゴで育ったからこそ書けるリアルな歌詞でこれぞドリルです。RemixとPt.3は今現在YouTubeで1億再生を超えています。名曲ですね。







 2020年にはアルバム''Welcome to O'Block''をリリースしましたが、翌月にアトランタで銃撃戦の末26歳という若さで亡くなりました。彼の死を惜しみLil DurkやPolo G、YGらがソーシャルメディアを通して追悼コメントを寄せています。



 彼の死にはYoungBoyとして知られるYoungBoy Never Broke Againとのビーフが関係しています。



 VonとYoungBoyのビーフの発端はVonからYoungBoyの曲への''彼のストリートの物語はリアルじゃない''と言うような内容のディスがあり、その後YoungBoyのベイビーママとVonとの関係が噂されるようになったことでビーフが始まりました。Vonのガールフレンドとして有名なのはAsian Dollですがこの頃は破局していたようです。
 このビーフはYoungBoyとのビーフだけではなく、Quando Rondoを含む彼のレーベルであるNBAとOTF(O'Block)とのビーフになります。その結果、彼の死に直接関与することになったのはYoungBoyではなくRondoでした。



 彼の死をきっかけにVonを双子と慕っていた幼なじみLil Durkは復讐に燃えることになります。お互いのたくさんの身内の血が流れる報復合戦となりましたが、まずは、YoungBoyの''Bring The Hook''では、O'Blockへのディス。



 それに対しLil DurkはGucci Maneとの''Rumors''でアンサー。また''AHHH HA''ではNBA側を痛烈に批判。過去の報復は自分達の犯行だと言うような歌詞もあったり、かなり過激です。




 それに対しYoungBoyは''I Hate YoungBoy''で応戦。''YoungBoy,they gon' kill you, you better stop dissin' them''という歌詞から始まるこの曲ですが、Lil Durk(OTF)だけでなく21savageやLil Babyなど多方面のアーティストに攻撃した曲でもあります。



 このビーフについてはその後は落ち着いてるようです。これ以上血の流れることがないことを祈るばかりです
 その後2022年には彼の遺作である''What It Means To Be King''がG Herboや21savage、FivioやA Boogieらを招いてリリースされました。Fivioとの曲は2020年の''I Am What I Am''もあります。このアルバムだとA Boogieとの''My Fault''がオススメです。




 彼の楽曲の中で1番のヒット曲と言えば''Took Her To The O''かと思いますがこの曲の歌詞もリアルですね。彼の曲中には''63rd''と出てくることが多いのですがこれは、彼らの敵対ギャングのストリート63番通りを示しています。



 今回は''King Von'' を紹介しました。人気の絶頂で命を落としてしまった彼ですが、無くなって2年経った今でもファンは多いです。RIP King Von🕊️