あまりにもあっけない結末であった。


昨日、娘にとって6回目となる第3回小学校大運動会が行なわれ、断然の1番人気に推されたうちの娘は、まさかの2着に敗退した。


大外枠から発走した娘は、「瞬足」の持ち味でもあるコーナーに強い利点をフルに生かし、巧みなコーナリングで早くも先頭に立つ。


ラスト20m地点。

余力十分に最後の直線に向かい、そのままグングン突き放すと思いきや、なんと明らかに流し始めたのだ。


「ボルト並みやん」

観客からも、そんな失笑に近い呟きが聞こえる程の手抜き走法であった。


後続との差はグングン詰まる。


それでもラスト10m地点ではまだ先頭のままだ。


ラスト5m

事件は起きた・・・


ゴール前で私と観戦していたボクちゃんが娘に声を掛けたのだ。

「おねえちゃん。ゴーカイジャーのカード全部もらっちゃうからね」

その声に完全に横向きになるうちの娘。


そして横向きのまま押し寄せてきた後続陣となだれ込むようにゴール。


私の判定ではハナ差でうちの娘が辛うじて押し切ったように見えたのだか・・・


娘の担任である松たか子風の清楚な26歳の女の先生による目視判定の結果、うちの娘は惜しくも2着


今年もあと一歩のところで優勝を逃す結果となった。


☆2着に敗れた娘の談話☆

「負けちゃった。でもね寿司なんか食べたくなかったよ。銀ちゃんなんか3着でもWii買ってもらうみたいだよ。いいなあ」


まだまだ問題点は山積みのうちの娘ではあるが、何かしらやらかしてくれるその天性の素質は大切に育てて生きたいと思っている。




阪神7R
軸10
相手
6.9.4.2.5
『降級後の堅実な成績は現級での力量上位を証明するには十分な10番プリティカポレイが今回相手に恵まれ勝機濃厚です』



自身6回目の運動会に出走するうちの娘が前日練習を無難に終えたようだ。

ラスト0.2ハロンで刻まれた時計は10秒2

自慢のバネと瞬発力で他者を寄せ付けないベストパフォーマンスを披露した。


前日練習は圧巻であった。

ラスト0.1ハロン地点では、ライバルの銀ちゃんに頭ひとつほど前へ出られたが、あくまでも自身のリズムを守り、闘争心を内にため込むような楽な手ごたえでゴール直前にキッチリ銀ちゃんを差し切った。


満面の笑みで引き揚げてきた娘は

「手を大きく振って土を思いっきり蹴ればいいいんだよ。絶対勝てるよ」

状態に自信があるからこそ、そんな言葉を何度も口にした。


昨年は3着

その前もまたその前も3着

過去5戦の戦績は(0.0.5.0)


しかし、素質はありながらも今まで勝ちきれなかった娘には、今年ある秘策がある。

先日靴流通センターで購入した新品の靴だ。

「瞬足」

速く走る為の新構造「アシュラシステム」を搭載した優れものだ。

これを履いて普通に走れば栄光のゴールはもうすぐだ。


ただ心配はお天気

朝方雨が降る可能性も出て来た。

「雨が振ったら瞬足履かないよ。長靴で走るよ」


自慢の末脚を生かす為にもパンパンの良馬場を願うのみである。


僕の心には思い出の宝箱があります。


大切な思い出は、その宝箱にそっとしまってあるのです。


思い出の宝箱にしまい込んだ思い出は、もちろん誰にも話す気はありませんし、その思い出の当人とも一生会う事もないでしょう。


本当は物凄く会いたいんですけどね。


全てを捨ててでも会いに行きたいのですが・・・


それはできません。


だから思い出の宝箱にしまい込みました。


この大切な思い出は、誰にも話さずに墓場まで持っていくつもりです。


二人だけの秘密です。



今でも思い出のあの曲を聴くと涙が溢れ出て止まりません。


『またどこかで出会えるね。とりあえずさよなら』


たぶん次に会えるのは、生まれ変わってからだね。




その柔らかな笑顔が大好きでした。


笑顔だけは嘘をつかないよね。


さようなら。。