やっと君を見つけることができた

 

と、言っていると、思う

 

ひょろっと背の高いキューバ人の黒人さん

 

ものすうごおおおい早口で、私に何かを説明してくれている

 

...

 

唖然、とはこういうこと

 

...

 

と、

 

彼は喋り終えたのか、真っ白な歯を見せて、夏の太陽のような笑顔を、私に向ける

 

で?

君の返事は?

Sí ?

No?

 

...

 

なんの返事か分からん

 

...

 

真っ直ぐに私を見つめる彼の目はキラキラしている

 

悪い奴には見えん

 

私に危害を加える奴ではなさそうである

 

彼はニコニコして私を見つめている

 

...

 

このままでは、

 

らちがあかないではないか

 

と、とりあえず、返事でもするか

 

Sí 

 

スィ〜

 

はいよ

 

パッ!と、彼の笑顔が輝く

 

よしッ

そうと決まれば、さあ、行こうじゃないかッ!

さあさあ、早く行こうッ!

なにをしている、さあ、行くぞッ!

 

ええいッ

もうこうなったら、どこにでも、行ってやるわい

 

おうよッ

行くぞ、行くぞ、行くぞおおおう〜ッ

 

...

 

って、

 

 

どこに

 

行くの?

 

to be continued