土曜日の午後、最後の授業が始まる時間帯、隣では中国語のレッスンがもう始まっている。

 

あら、肝心の生徒が来ない、、教室のラインを開くと「少し遅れます」と保護者様から連絡が入っている。

 

そういえば、今日は運動会終わりか〜、と思いながら生徒の到着を待ち、5分ほどたった頃に教室の前に車が停まり生徒とお母さんが降りてきた。

お母さん「先生、すみません、今日は運動会終わりなんでお手柔らかにお願いします」、私「了解です〜」ふと生徒を見ると寝起きのような顔をしている。

席について「よし、やるぞ〜!」と生徒に声をかけて「宿題見せて!」と言うと、

生徒の目から光る何かが落ちた。あら、泣いとるじゃないかい、一瞬「オレ何かまずいこと言ったか?」と自問自答するが、思い当たる節がない.きっといつもと何か違う。

 

涙を流す生徒を目の前にして、こりゃどうすっかな〜なんて思うが悩んでいる暇は無い。

「今日は運動会だから疲れたよな!そうだよな!、運動会の後くらいは休みたいよな!」と声をかけると、まさにその通りだったらしい。しかし、英検を一週間後に控えているためここで休ませるわけには行かないと思う.保護者様の気持ちもわかる。

生徒の涙がどんどん溢れ出てくる、

「よし!ちょっと待てよ!、今日はリラックスしてゆっくり勉強しようぜ、その前に運動会頑張ったし、お腹もすいてるだろうから何か買いに行こうか!」と生徒に告げて、「行くぞ!」と教室から連れ出す。

幸いな事に、教室の目の前にビッグハウス(スーパー)があるのですぐに到着。

生徒の涙が一旦落ち着くのがわかると、「アイスとパンどっちがいい?好きなもの選びな〜」と言って迷う生徒、その後、チョコレートのパンとカルピスを買って教室に戻る。

 

宿題の採点をするからその間に食べてていいよと告げて、宿題の採点をしながら、運動会の話や好きな食べ物の話を聞いて、生徒も少しはリラックスして落ち着きを取り戻す。

 

小学6年生になったばかり、次週は英検3級初挑戦

うちの教室の先輩中学生たちが揃って、小学校卒業までに英検3級を取得しているのも知っているためプレッシャーもあるだろう。

しかし、一発で受かろうなんて思わなくていい、「小学校卒業までに英検3級取得」した生徒も一発目は苦水を飲んで、2回目で受かるパターンが多い。

 

生徒と話しながらライティングの宿題を確認していると、

What day of the week do you like the best?

上記の質問に対して、土曜日が一番好きと書いてるのを発見、なんて書いたのかなと見てみると、塾で私に会えることが好きらしい。

「可愛いとこあんじゃねえか!」お世辞でも少し嬉しくなる。

 

教室に通い始めた時は、まだまだお子ちゃまだった生徒も最近は口数も少なくなり、妙に落ち着きを見せるようになった.以前はずっとタメ口で話していたのが、気づけば敬語も使えるようになった生徒。

少し心寂しい気もするが、大人への第一歩を踏み出したことは誇らしい。

その後、最後に残ったパンを目の前の私に差し出してくれるが、「先生は大丈夫だよ」「ありがとね」「食べちゃいな!」と告げてレッスン開始。

その後はいつも通り授業が進んで、PM15:45レッスン終了。

 

私が宿題を作るときに、「来週テストだから過去問何部か下さい」と自分からちゃんと言う「OK」と告げて、保護者様の迎えを待つ。

 

無事に乗り切って良かったと思い安心していると、お迎えで保護者様と幼稚園児の弟が教室に入ってくる。

 

そして、次は弟が泣いている。理由はわからない。

 

あらら、親御さんは大変だ〜と思いながら、今日もドタバタ劇を繰り返して終了。

英検3級、そんなに気負いしないでいつも通り受けてこい👍