認知症予防の日
「認知症予防の日」とは、毎年6月14日に設定されている記念日で、認知症予防の重要性をより多くの人に伝えることを目的としています。
この日は、認知症の大きな原因とされるアルツハイマー病を発見した医学者アロイス・アルツハイマー博士の誕生日に由来しており、日本認知症予防学会によって制定されました。
認知症予防のためには、食習慣の改善、運動習慣の維持、対人接触の増加、知的活動や趣味の開始、睡眠習慣の改善、目や耳の機能維持など、日々の生活習慣の改善がポイントとなっています。
また、年齢に応じた予防策や早期発見のための行動も推奨されています。
この日をきっかけに、認知症予防に関する情報の収集や広報活動が行われ、認知症に関連する商品やサービスを提供する企業などが、自社の取り組みをPRする機会としても利用されています。
さらに、9月21日の「世界アルツハイマーデー」も併せて、認知症に関する啓蒙活動が行われます4。認知症予防の日は、認知症について考え、予防のための行動を促す良い機会となっています。
認知症とは
認知症とは、脳の細胞が損傷を受けたり機能が低下したりすることによって、記憶力や判断力などの認知機能が衰え、日常生活に支障をきたす状態を指します。
認知症は特定の病名ではなく、さまざまな原因による症状の総称であり、いわゆる「症候群」とされています。
主な認知症の種類には、アルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、レビー小体型認知症などがあります。
これらはそれぞれ異なる原因によって発症し、症状や進行の仕方にも違いがあります。
アルツハイマー型認知症
脳内にアミロイドβというたんぱく質が蓄積し、神経細胞が死滅していくことで発症します。もの忘れや判断力の低下などが徐々に進行していきます。
脳血管型認知症
脳の血管が障害されることによって起こり、脳卒中の後に認知機能が低下することが多いです。症状は階段状に進行することもあります。
レビー小体型認知症
レビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質が脳内に形成されることで神経細胞が死滅し、認知機能の変動や幻視、パーキンソン症状などが特徴です。
認知症の症状は、記憶障害を中心とした中核症状と、行動や心理に関する周辺症状(BPSD)に分けられます。
中核症状には、直近の出来事を忘れる記憶障害や、時間や場所を見失う見当識障害などがあります。
周辺症状には、妄想や抑うつ、不安、徘徊、興奮、攻撃性などが含まれます。
認知症の予防や早期発見、適切な対応が重要であり、医療機関での診断と治療が推奨されています。
また、認知症の人やその家族への支援も大切な要素です。
認知症のリスクを減らすには
認知症のリスクを減らすためには、日々の生活習慣の改善が非常に重要です。
以下に、認知症予防に効果が期待できるとされるポイントをいくつかご紹介します。
食習慣の改善
バランスの良い食事を心がける。
食べ過ぎないようにする。
間食を控える。
塩分を制限する。
運動習慣
有酸素運動(ウォーキングなど)を中心に行う。
無理のない範囲で運動を習慣化する。
対人接触を増やす
人とのコミュニケーションを活発にする。
地域の交流会やボランティア活動に参加する。
知的行動・趣味を始める
囲碁・将棋、パズル、音楽(楽器演奏など)
などの知的活動を行う。
新しい趣味を見つけて楽しむ。
睡眠習慣の改善
毎日約7~8時間の質の良い睡眠を取る。
昼寝は30分以内に抑える。
目や耳の機能維持
定期的な視力・聴力検査を受ける。
必要に応じて眼鏡や補聴器を使用する。
これらのポイントは、WHOが推奨する認知症予防のための対策とも一致しています。
WHOは、身体活動、禁煙、健康的な食事、適切な体重管理、血圧・コレステロール・血糖値の維持などを推奨しています。
また、年齢に応じた予防策も大切です。
例えば、20~30代では規則正しい生活を送り、40~50代では定期的な健康診断を受け、60代以降では医療機関での検査も検討することが推奨されています。
認知症の予防には、これらの生活習慣の改善に加えて、ストレス管理や適度な飲酒・喫煙の控えも重要です。
日々の小さな積み重ねが、認知症リスクの低減につながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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