旅の日
「旅の日」とは、日本で毎年5月16日に行われる記念日です。
この日は、旅の心を大切にし、旅のあり方を考え直す機会として、1988年に日本旅のペンクラブによって制定されました。
この日は、俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出発した日にちなんでおり、旅を愛する人々が集い、旅について考え、語り合う日とされています。
また、旅の日には「日本旅のペンクラブ賞」の選定や、「旅の日」川柳の募集と大賞選定など、さまざまな活動が行われています。
奥の細道
「奥の細道」とは、江戸時代の俳人である松尾芭蕉が、1689年に弟子の河合曾良と共に江戸を出発し、東北地方から北陸地方を巡りながら綴った紀行文です。
この旅行記は、約2400キロメートルに及ぶ旅の道のりを、発句を交えて記述しており、日本文学史上でも非常に重要な作品とされています。
芭蕉はこの旅で、多くの名所旧跡を訪れ、その地で感じたことや見聞きしたことを詩的に表現しています。
また、旅の途中で出会った人々との交流や、自然との対話を通じて、俳句という形式を通して深い感動や哲学的な思索を読者に伝えています。
「奥の細道」には、芭蕉の有名な俳句が多数収められており、その中でも「夏草や兵どもが夢の跡」などは、今日でも広く知られています。
この作品は、芭蕉が旅の中で経験した四季の移ろいや、人々の暮らし、歴史的な背景などを繊細に描き出しており、日本の自然や文化に対する深い洞察を提供しています。
「奥の細道」は、元禄時代の文化を代表する作品であり、芭蕉の俳句が持つ「さび」という美意識を体現しているとも言われています。
この旅行記は、後の多くの文学作品や芸術に影響を与え、日本だけでなく世界中の人々に読まれ続けている不朽の名作です。
松尾芭蕉
松尾芭蕉は、江戸時代前期の俳諧師で、日本文学史上最も著名な俳人の一人です。
1644年に伊賀国(現在の三重県伊賀市)で生まれ、1694年に大坂で亡くなりました。
彼は俳諧を芸術の域にまで高めたことで知られ、その句風は「蕉風」と呼ばれ、静寂の中の自然の美や人生観を詠み込んだ作品を多く残しました。
芭蕉は、俳諧が単なる言葉遊びとされていた時代に、それを深い哲学と結びつけ、自然との一体感を表現する芸術形式へと昇華させた人物です。
彼の代表作には、有名な紀行文「奥の細道」があり、その中で詠まれた多くの俳句は、今もなお日本の文化として広く愛されています。
また、芭蕉は多くの門人を持ち、彼らに俳諧の技術だけでなく、その精神をも教えました。
彼の死後も、芭蕉の影響は強く残り、後世の俳句に大きな影響を与え続けています。
芭蕉の俳句は、その簡潔さと深い意味で、日本だけでなく世界中で読まれ、研究されています。
旅というか取材そや( ̄▽ ̄;)ねん
旅に出るならどこへ行きたい?
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