シネマ尾道のゴダール監督特集にて、連日3本鑑賞。
そこから、「はならばなれ」では、舞台劇の要素やダンスを取り入れ、エンタメ性を加味し、さらに「気狂いピエロ」で実験的要素を多分に折り込み、表現手法を変えながら、さらに退廃を抉りこんでみせる。
「勝手にしやがれ(1959)」、「はなればなれに(1964)」、「気狂いピエロ(1965)」、ゴダール作品に触れたのは、初めてのこと。これら作品だけで全てを語れないものの、少なくとも、3作品に共通していたのは、「退廃」のふた文字。
「勝手にしやがれ」は、「死刑台のエレベーター(1957)」などのフランス、ヌーヴェル・ヴァーグの流れを汲むジャン=リュック・ゴダール監督の最高傑作と言われている。
勧善懲悪ではなく、むしろ悪に身を染め、そこから逃れなくなる若者を描くことで、より人間性を浮き彫りにしようという意図が感じられた。
そして、「気狂いピエロ」は、後の「俺たちに明日はない」の、ボニーとクライドに、「はなればなれ」は、「明日に向かって撃て」のブッチとサンダンスとエッタへと、アメリカンニューシネマへと引き継がれて行ってしているような。そんな気分にもさせられた。
なんかいい映画、グッドな3作品でした。