今日の本題にはいる前に...

かなり以前の番組の話なのですが...

あるTV番組で“家で楽しむ!コーヒーで美と健康”というテーマ―で、“病気リスク減、健康のために”という内容で、コーヒーがいかに(適切に飲めば)健康を促進するかを紹介していましたが...


 




専門家を呼んでの興味深い内容ではあったのですが、コーヒーには血液中の血糖値を下げるクロロゲン酸とかいう成分が含まれており、食事後、血糖値が上がるのを防ぐためには、

 「食後に飲む方がいいのか?」
 「食事中に飲む方がいいのか?」

という質問がされ、「食事中に飲む方がいい」と専門家は答えていましたが...

NHKって、つねに“常識”の見本みたいなことばかり言ったりしたりしていますけど、
なんで、そんなアホらしい回答しかないことを番組で取り上げるのかと思って茫然としてしまいました。


「どこに食事中にコーヒーを飲むヤツがいるんだよ?プンプン

専門家に責任はないわけで、彼はあくまでも科学的・医学的見地からの正しい意見を言ったのでしょうけど、水や赤ワインワインやジュースジュースじゃあるまいし、砂糖入りだろうが、ブラックだろうが、食事中にコーヒーコーヒーを飲む人間なんていませんよ。飲むなら必ず食後です。

 

Netflixドラマ ザ・クラウン

 

 すでにごらんになった方はスルーされても結構ですが、英国君主であるエリザベス女王の生涯を描いた興味深い作品です。まだ在世の女王のことを作品化しているのですから、制作側もかなり気をつけて制作していると思いますが、本当によく出来た作品です。
英国王室の生活、悩み、問題などを、どこかの国の皇室のように決して美化せずに、オブラートに包まずに、“赤裸々”と言ってもよい視点からとらえていて興味深い作品です。


 主要キャストは2シーズンごとに入れ替わり、治世の初期のエリザベス2世女王は、クレア・フォイが演じる(シリーズ1、2)。中年期
(シリーズ3、4)の女王はオリヴィア・コールマンが演じています。
個人的には、クレア・フォイの方が好きですが、まあ、エリザベス女王が中年になった時代ということもあって主役キャストたちを全員替えたのだと思います。



               エリザベス女王役のクレア・フォイとエリザベス女王(右)

クレア・フォイ

 



しかし、このシーズン3以降エリザベス女王を演じているオリヴィア・コールマンですが、まったく知らない女優でしたけど(出演作品は見たことはあるかもしれないけど覚えていない)、女優としては... すごい演技派女優さんですね。さすが大作ドラマの主演に選ばれただけあります。


          シーズン3でエリザベス女王を演じるオリヴィア・コールマン(中央)

オリヴィア・コールマン



主演女優のオリヴィア・コールマンは、エリザベス女王を演じるうえで気を付けている点について、『ヴァニティ・フェア』誌のインタビューで次のように語っています。

「私の欠点は、感情が表に出てしまうこと。女王は国民の心のよりどころであるため、感情的になってはいけないし、そうならないようトレーニングを受けている。でも私は感情を抑えることができなかった。だからちょっとした工夫をしているの。少し恥ずかしいんだけど」

その工夫とは、一体何なのか? オリヴィア曰く、それはなんと「海上天気予報を聴くこと」! 「悲しい話を聞いて涙が出そうになると、スタッフがイヤフォンを持ってきて、海上天気予報を流してくれるの」「『内陸に向けて順風が吹いています……』みたいに聞こえてくるから、それに耳を澄ますの。相手の役者のセリフを聞かないようにすると、涙がこぼれ落ちるのを防ぐことができるのよ」とコメント。

女優といえど人間ですから、涙もろい人もいるのですよね ウンウン。

 

同ドラマは、歴史的事実に基づいたストーリーであるというところも興味深いです。
宮殿内での王族同士のやりとりなどは、かなり想像がはいっていると思われますが、女王の言動、関係者たちの証言などから想像されたのでしょう。



       シーズン1、2でマーガレット王女(右)と王女を演じたヴァネッサ・カービー(左)。
             
マーガレット王女は若い時は意外と美人でしたね。

xxxxxaaaaaa

 



          シーズン3以降でマーガレット王妃を演ずるのはヘレナ・ボナム=カーター。
             彼女の名演技に驚きました。

ヘレナ・ボナム=カーター



 赤裸々に描かれる英国王室の“知られざる裏”。
そこに見られるのは、やはり英国王室といえど、やはり人間の集まりであり、生活であるところから、当然、一般社会で起きるようなことが起きます。

 
 『ザ・クラウン』シリーズは、大半が事実に基づいたエピソードで構成されていますが、中でもシーズン3で描かれた「アバーファン崩落事故」のエピソードは印象的でしたね。
イギリス・南ウェールズの炭鉱村で実際に1966年10月21日に発生した大事故で、子ども116人と大人28人が犠牲になった痛ましい事故で、このときの対応(お見舞い)の遅れを女王は生涯最大の悔いと感じているとか。


1966年以来、エリザベス女王は誰よりも多くアバーファンを訪れているそうです。
 日本の皇族が、被災地や太平洋戦争で県民の1/4が犠牲になった沖縄を訪問しているのを考えると、一国の首長(英国の場合)や君主(日本の場合は象徴的)の存在がどれほど大きいか理解できというものです。


 

『ザ・クラウン』のアバーファン崩落事故の町訪問時の画像
実際のエリザベス女王には訪問が遅れたことで批判が続出している。

オリヴィアコールマン



 亭主(エディンバラ公爵)の浮気とか、放蕩娘(マーガレット王妃)のスキャンダルとか、人間がいるところ、必ず欲望、嫉妬、色欲などの本能が渦巻いており、それらが王室というフィルター(増幅器?)をかけられて大騒ぎを起こし、連鎖反応を起こすのを知るのも興味深いものです。

 まあ、このようなことは、英国だけでなく、菊の御紋のファミリーにも多かれ少なかれ起こっているはずで、現皇后様が長らく健康上の理由から公務などに一切参加されなかったのも、皇族間の確執問題があったためストレスから病気になったと憶測するメディアもあります。
 しかし、英国などとは比べものにならないくらい保守的で、皇族を尊敬する国では、一切のスキャンダルも報道されません。菊のカーテンの内側に永遠にかくされたままとなります。

 いや、もしかしたら永遠ではないかも?
源氏物語のように、現在の紫式部みたいな才ある作家が出て、『皇室物語』などというものが将来、書かれるかも知れませんね。

その時、「なんだ、皇室って言っても俺たちと同じじゃないか

なんて思うことでしょうね...

 

ちなみに、同ドラマはシーズン4がすでに配信されています。

新シーズンの主役はあの悲劇のダイアナ妃です。

これについては次回に書きたいと思います。


 

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