このろうそく立て、昔の爐辺人小舎にあった物です。
おもしろい形ですね。
赤毛のアンという物語をご存じですか。
私はアニメで知りましたが、カナダ作家モンゴメリさんの長編小説です。
親友のダイアナに借りた本がおもしろくて、アンが「ろうそくが足りなくて途中までしか読めなかった!」と言う台詞があったり、ろうそくを自分の部屋の窓辺において、その光で遠くにあるダイアナの家に合図を送るという場面があったりするのです。
ろうそく立てを見ると、そんなお話を思い出します。
他にもあります。
昔ネパールに行ったとき、毎日のように停電がありました。
ネパールの人たちは、慌てることなくすぐにろうそく立てを出して生活を続けていました。
嘘かほんとか、ある時間帯になるとインドに電気が優先的に持って行かれちゃうという。
ゲストハウスにも必ず部屋にろうそく立てがおいてありました。
冷蔵庫がある家庭も少なく、しばらく停電していても困ることが少ないとのことでした。
あれからもう20年くらいたつから、ネパールの生活も変わったでしょうか。
昔の山小屋での生活も、きっとろうそく立てが活躍していたのだろうなと思います。