”ヒカリ”を目一杯浴び、すくすくと太陽に向かって背伸びするみかん畑。
その中で生まれた9羽のことり達。
産毛の羽ではじたばたするのが精一杯のことり達は、みかん畑に埋もれて、まだまだ見えないものばかり。
海から水平線を境に、無限に広がる大空が毎日顔色を変えるのを見上げる生活。
空が怒っている日は、雨を降らせて悪さするから、みかん畑に隠れよう。
空が笑っている日は、太陽のヒカリが元気をくれるから、海に出よう。
いつも遠くから見てるあの空と、いつかはおしゃべりしてみたいな。
いつかは会いにいけるかな。でもどうすれば…
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『私は地味だから、ああいうのはちょっと…。地味は地味なりに、憧れるくらいでいいんです。』
『あんまり深く考えたり、悩んだりするのは苦手だから、頑張るって言うよりは、もうなるようにしかならないのかなって…流れに身をまかせていくよ。』
『歌うのが好き。本を読むのも好き。でも、それが出来ないのは、きっと寂しいずら…。』
『思い立ったら全速前進!…こんな性格だから、結構後悔することも多いんだよね。私、こんなままでいいのかな…。』
『ここに居ることも、またきっとほんの束の間。私の本当にやりたいこと…、“そんなもの”…。』
『こんなみかんばっかりの田舎、大っ嫌い!私のこの名前も、大っ嫌い!…こんな自分が、大っ嫌い…。』
『私が生徒会長である以上、この問題はなんとしても解決してみせますわ。たとえどんな無茶をしても…、一人でも…。』
『いいなって思って、やってみたいって思うけど、私のちっちゃなハートでは、そんなの絶対ムリだから…。』
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『じゃあさ、みんなでやってみない?やってみようよ!』
ええ!?
『難しいこと考えるの禁止ね!私そういうの出来ないから!さ、みんな並んで!羽を目一杯はばたかせて!』
えええ!!?
『あの空に向かって思いっきり飛ぶんだよ!みんなで一緒に行っくよー!!1、2の… 』
背中を押されて、勢いよく大空へ。
そしてそのまま…
海へまっさかさまの9羽。
産毛の羽では、じたばたするのが精一杯のことり達は、
なんだかとっても楽しそうで。
その羽は、なんだかちょっと大きくなった気がします。
