今夜の曲が決まりました。
大好きな曲です。
このギターを聴いていると、
学生の頃を思い出します。
山の高いところにあったので、
僕の部屋から見える景色は、京都の奥深い山だけでした。
川のせせらぎが聞こえ、
時折、下のほう、谷の向こうを
京福電車がオモチャのようにガタゴト通っていきました。
夏になると一人二人と故郷に帰っていき、
夏の日差しの暑い午後ともなると、
セミの鳴き声ぐらいになってしまいました。
しんと静まり返った部屋を開け放し、
部屋のベランダに向かって
大声でギターを弾きながら、よく歌っていました。
部屋の入口の廊下の向こうの裏山は杉木立で、
反対の部屋のベランダの向こうは、明るい空と山また山でした。
京都市内なのに人家もなく、川のせせらぎとセミと、
僕のギターと張り上げた歌声だけ。
これだけ書いたら僕の友人たちは場所が分かるはずです。
誰だって騒ぎになるかもしれません。

夏のけだるい、ちょっと空腹な
恋にときめいていた
僕の汗ばんだ青春でした。


$記憶のスケッチ~日々の水彩