こんにちは。
今日はグリベックの話。
グリベック(化合物名イマチニブメシル酸塩)とは、
スイスの製薬企業ノバルティス社が販売する飲み薬の抗がん剤だ。
オレゴン健康科学大学のブライアン・ド
ラッカー博士の研究成果を元に、
2001年5月に米国FDA、同年11月に我が国で慢性骨髄性白血病の治療薬として承認された。
グリベックの登場により慢
性骨髄性白血病は、その治療戦略が抜本的に見直されることになった。
慢性骨髄性白血病とは稀な白血病で、年間の発症者数は1200人程度。
国内の患者数は約10,000人だ。
この病気は、数年の経過でゆっくりと進行し、10年程度で全員が亡くなる。
治癒が期待できる唯一の治療法は骨髄移植
だが、副作用が強いため、若年患者しか受けることができない。
そのため、従来はインターフェロンを用いて延命するしかなかった。
治療をしていなければ、私の寿命も残り5年ほどでした........。
この状況は、グリベックの登場により一変した。
その治療成績は極めていいのだ。
2008年の米国血液学会で発表された研究結果では、
グリベック投与患者の7年生存率は86%。
これは、標準治療とされてきたインターフェロンαの7年生存率36%を大きく凌駕する。
私は間もなく5年になりますが、元気に日常生活を送ってますよ。
第二の特徴は、グリベックは副作用が軽く、殆どの患者が通常の日常生活を送れることだ。
抗がん剤というよりは、降圧剤に近い存在だ。
これは、インター
フェロンが強い副作用を伴うこととは対照的だ。
そもそも、インターフェロンは、ウイルス感染時に体内で作られる物質であり、その副作用は、風邪をひいた時
の倦怠感をイメージするとわかりやすいだろう。
私が発病した時にはグリベックがあったので、インターフェロンは経験してないんですが、
毎日自分で薬を注射するらしいです。
グリベックの副作用が軽いのは、がん細胞だけに発現している特定の分子を狙い撃ちして、
その分裂を抑制するからだ。
このため、グリベックのような薬剤は「分子標的治療薬」を呼ばれている。
副作用が軽いとは言いますが、人によっては服用を止めなければならない程の副作用が、
表れる方もいます。
私の場合も最初は筋肉痛が酷くて、歩くのがつらいくらいでした。
副作用が軽いと言うより、副作用になれてしまってるのもあります。
今は、まぶたの浮腫と筋肉がツル。この2つメインです。
グリベックは、1960年代にペンシルバニア州フィラデルフィアの二人の研究者が、
この染色体を発見して以来の長年の医学研究の成果だ。
グリベック以降、多数の分子標的治療薬が開発され、
ブライアン・ドラッカー博士は将来のノーベル生理医学賞候補と呼ばれている。
余談だが、2001年にグリベックが承認された際、
多くの医師は「グリベックの効果は長続きしない」と考えた。
グリベック
を続ければ、早晩、薬剤耐性が出現し、再発すると予想したのだ。
事実、2001年には米国UCLAのGorreらのグループが、
最初の「グリベック耐性」
をサイエンス誌に報告し、注目を浴びた。
ところが、グリベックの長期成績は、専門家の予想を覆した。
「グリベック耐性」は臨床的に問題にならず、ほとんどの患者が再発しなかった。
ただ、どうや
らがん細胞は根絶されている訳ではなさそうで、
妊娠などの理由で休薬した人が再発したという報告が散見されている。
つまり、グリベックは慢性骨髄性白血病
を抱えた患者にとり、
「やめることが出来ない」命綱とも言える存在になったのだ。
飲み続けなくてはならないんですが、それには薬代が高すぎます。
韓国ではグリベックは無料だそうです。
日本もそうならないかな?