冷たい脱脂綿を肩にちょん。
「冷たいですか?」
「はい。」
手の甲(見えていないので多分)にもちょん。
「冷たいですか?」
「はい。」
「まだだね。」
「今つねってますが、感じますか?」
「感じません。」
「結構強くつねっていたんですよ。じゃ、大丈夫ですね。」
「止血の為に腕を縛りますね。」
「始めます。」
手術が始りました。
全く何も感じませんが、右の足元のレントゲンモニターで何をしているのかは、なんとなく。時々映像がストップ状態だったり、消えたりしていたので、そんな時は気になりました。
というのも、この手術室に入ってきた時は既に17時30分。
普通の会社だったら、残業時間帯。
午後の手術と言われていたのに17時30分過ぎ。手術手術手術。。。と来ての私の手術じゃないのかな?疲れていないかな?大丈夫かな?
と、そちらの方の心配がまず、有りました。
そして、手術台に横になって、右側しか見えなくなっていた時、執刀医と助手の先生が、手術室の看護師さんに、
「今日、バイトしていかない?(残業の事だとおもいます。)」
「飲み会、参加する?」
などと声を掛けて誘っていました。
そして、大学時代、ゲームはどんなゲームをしていたとか、色々お話しながらの手術でした。わたしは、それを、聞いてていいのか、寝たふりでもしていた方がいいのか、悩みつつ、過ごしました。
1番心配になったのが、手術中、
「1.8有る?」
聞かれた麻酔医さん?保管方に行き、探し、
「無いです。2.0なら。」
「あ〜あ〜、有りました。」
という会話。
ホントに有ったのか?
うわっ、ねじのことだよね?
ここは見えてない私の想像が入っていますが、本来使われるはずのネジを、長い代用品で済ませたんじゃない?と思えてしまいました。
そこは聞けないですが。
ただでさえ心配なので、手術中の会話には気をつけてほしいと思います。
お医者さんも、いまどきで、若いということなんだろうな〜。
20時近く、手術終了。
「左腕は、麻痺状態なので、しっかり持ってください。」
戻ってきた私の左腕は、何の感覚もなく、生温かい、気持ちの悪い ただの モノ でした。
病室に戻る時は、車椅子。
車椅子に自力で乗り、左腕を抱き、手術室を出ました。
母と、旦那が待っていて、主治医の先生から諸注意を聞きました。
諸注意は、ワカモノではなく、お医者さんらしく話してくれました。
少し信頼回復。
腕は本当にただの モノ で、重い。
普段、重さなんて感じていなかっただけで、こんな重い モノ を動かしているんだ、私の脳は。
と、感心するとともに、人体の不思議を体感したという感じです。
ずっと左腕を持っているワケにもいかないので、三角巾で吊って、右手の自由を得ました。
もう遅い時間なので、母と旦那にはすぐに帰ってもらいました。
朝8時から飲食していなかったので、唇は、カラッカラ。
すぐ、お茶をもらいに行って、飲みました。
おにぎりも何とかノリをつけていただきました。
ペットボトルのウーロン茶は、フタを開けることなんてできるハズもなく、飲む事なんてできませんでした。
そうこうしていたら、もう消灯時間。当たり前か。
三角巾で吊っている左手をなるべくブランブランさせないように気をつけつつ、洗顔、歯磨きなどを済ませ、ベッドへ。
暇だったので、寝転がりながら、曲げた膝にタブレットを置き、ゲームでもしようとしたら、思いもかけず、そこに置いておいた三角巾の左腕が私の顔をめがけて飛んできた!
「痛い」(もちろん腕は何も感じないので、顔です、痛いのは。)
こういうことか。。。
「感覚も何も無いので、ぶつけたりしないように気をつけてくださいね。」という注意事項の意味がよく分かった。
早いですが、就寝しました。
そして、夜中起きた時には。。。
左手にシビレと痛みが。
すぐに痛み止めを飲んでまた寝ました。
翌朝、腕の重さは消えたのですが、手にシビレと、腕になんとも言えないダルさが有りました。
そして、朝10時ころ退院。
次は1週間後の診察です。



