母・ミツエが急に
「羽毛布団買ってあげるわ」
と言い出したのは年末のことでした。
ども!頭の中から片付ける♪
ライフオーガナイザー®オオノミエコです。
欲しいなどと言ったことなど1度もないので
頭の中は
なんで????
クエスチョンマークだらけでしたが、
ノータイムで「ありがとう!!」と受け取りました。
娘の私には理解できなくても
ミツエにはミツエなりの理屈がある。
46年の娘生活で学んだ事です。
思えば、
母・ミツエは家族や身内にはなんでもしてあげたい人。
良くいえば「愛したがり」「世話好き」「マメ」
悪く言えば「過干渉」「おせっかい」「待てない」
対して私は、なんでも自分でやってみたい人。
愛してるならほっといてくれ!
お互い若い頃はぶつかってばかりでした。
そんな母と娘の関係が変わったのは、私が結婚した時でした。
それまでのグイグイくるような強引さが減り、少しの遠慮が二人の間に入るようになったのです。
ど田舎の農家・本家の長女として生まれた母にとって、別の家に嫁いだ娘はもはや身内ではなかったのでしょう。
母の支配が重かった当時の私が思ったのは、
こんなことならもっと早く結婚すればよかった。
でした。
さらに時が過ぎ、母娘して年を重ねました。
「してあげたい」気持ちに体がついていかなくなった母は、愛情を「お金」で表現するようになりました。
ちょうどその頃、娘の私は「なんでも自分でやってみたい」段階を卒業し、「無条件・無制限で幸せになる」のを心がけていた時でした。
なんだかよくわからないけど
母があげると言うなら受け取る。
別に欲しいモノじゃなくても「ありがとう」と感謝を伝える。
遠慮もプライドも常識も捨てて
受け取って
受け取って
「ありがとう」と感謝を伝える。
そんな事を繰り返すうちに
私が受け取ることで
母が喜ぶのだと学習しました。
私は
自立することが母を安心させる
母のためになる
そう思い込んでいたけれど
母・ミツエはそういうタイプじゃなかったのです。
してあげたい人。
自分のやりたいように
愛情を注がせてくれて
感謝してくれる人を望んでいたのです。
私も同じで、
だから、
ぶつかったんだと
今になってようやく理解できました。
歳を重ねて、娘の私も図々しくなりました。
母の愛を受け取る=もらう
ではなく
母の愛を受け取る=受け取ってあげる
と
解釈を変えたのです。
昨日は
羽毛布団買わせてあげて
うなぎをごちそうさせてあげて
豆花とタピオカミルクティーをおごらせてあげました。
母とふたり
豆花とタピオカミルクティーを
シェアしながら
他愛もないおしゃべりをしました。
なんだか
女学生の放課後
母がひとりでは行けないような
父や弟が嫌がるような
新しいお店や流行りのお店に
一緒に行ってあげよう。
おごらせてあげよう。
遠慮もプライドも常識も捨てて
母の愛を受け取って
「ありがとう」と喜ぼう。
まわりの人のために
できることを見つけられるって
嬉しいものですね。
<おしまい!