ESCAPE TIMEのEAST様の妄想をなななんと!SSにさせていただきましたわ♪
なので、季節外れの?本誌妄想おとどけですわん







「カイン・ヒールって 一体どこの大道芸人だったっけ?」
村雨が挑発的な言葉を投げつけると、セツカが振り返った。


「それって、私に言っているの?」


「いや・・俺にだろう?・・・セツ・・」
廊下に響いた低い声に村雨はドキリと体を震えさせた。


声のする方にゆっくりと振り返るといつの間にか音も立てずにカインが立っていた。
野生動物のように完全に気配を消されていたことに村雨は驚いて目を見開く。それよりも射るような瞳の冷たさにいつの間にか息を止めていた。


キョーコはそんな2人をじっと見て息を潜めて様子をうかがう。


まるで撮影シーンのような緊張感に村雨は急に喉がカラカラになったように声が出なかった。
「えっ・・あ・・あんた・・言葉・・・・」


「訊きたいことがあるなら・・俺に訊いたらどうだ?」
BJよりもさらに冷たい視線で村雨を追い払おうとするカインをみて、セツカは慌てて間に入った。


「兄さん・・そんな失礼な態度とらないで!」


「ふん・・失礼なのはこいつの発言だろう?」
2人が話はじめたのを見計らって村雨はゴクリと喉を鳴らす。


「ふん・・それはお互い様だ・・」
つぶやくように村雨が言うとカインの横を通り過ぎて自分の楽屋へ歩いて行った。

村雨の過ぎ去った背中に視線を向けて鼻を鳴らすと、セツカが靴音をたてて近寄ると蓮の上着を引っぱった。


「ちょっと、兄さん・・共演者の人に失礼な態度とらないでよ!」


「・・・・お前に危害を加えようとしていたからだ・・」
なぜかひどく寂しそうな表情をして、蓮が子犬のような顔をした。


・・・くぅ・・・なんて可愛い顔するのよ!!

「そ、そんなこと・・していないわよ!・・ただちょっとつっかかってきただけだわ?・・そ、それに・・な、何でそんな顔するのよ!私がいじめているみたいじゃない!」


「仕方ない・・俺はお前を守りたいだけなのに・・お前がそうさせてくれないからだ・・」


・・いやぁ・・やめて!!敦賀さん・・
そんな可愛い顔しないでぇええ!!!


キョーコは悶えながら蓮の子犬のような表情に身を震わせていた


「わ、わかったわよ・・・・じゃ、これからも・・ちゃんと守ってよね!兄さん!」
プイッとそっぽを向いたセツカを見て、蓮はカインの役を抜けて気づかれないようにキョーコを優しく見つめた。


・・・まったく、そんな魅力的な表情を見せないでくれ・・


「ぁあ・・」



「・・・・兄さん大好き・・」


カインの腕に自分の腕をからませると嬉しそうに飛びついて、その腕を引っ張るようにして楽屋まで連れて行った。






おしまい


即席で作ったのでちょっとお話が荒いかしら・・