そんな父と7年ぶりに会ったこの夏。

 

びっくりするくらいおじいちゃんになってました。

 

子供の頃、どうやっても勝てないと思ったくらいボッコボコに、ドメスティック・バイオレンスの参考例にあげられるくらいにボッコボコにしていた父が、まぁ、見事な老人になったものだ。

 

会ったのは一日だけだったけれども、そこで急遽決まったのは

 

・実家を売るということ

 

・父は妹夫婦の住む佐賀市内にアパートを借りて、引っ越すということ

 

数時間で決まりました。

 

父からは実家の売却から何から全て任せるということだったので、それからは不動産屋さんと連絡を取ったりの怒涛の日々。

 

いろいろと連絡をする必要があるので父とも喧嘩しつつほぼ毎日のように電話で話し、妹2人とは3人でLINEグループを作って、引っ越しだなんだの情報を共有しつつ。

 

今では無事に父も佐賀市内、しかも偶然妹夫婦の自宅から徒歩1分以内に物件が見つかり、新居への引っ越しも終わり、実家の方の売却もトントン拍子で買手が見つかり、今月中には売買契約締結、年末には引渡しの予定です。

 

あまりにもいろいろなことが急に決まり、そして猛スピードで対応してきたのでこの2-3か月は深く考えることはなかったのだけど、契約書のドラフトが不動産屋さんから昨日あがってきて、初めてなんだか『実家がなくなるのか・・・』というのを実感した。

 

高校を卒業してからほとんど戻っていなかったとはいえ、流石に実家がなくなるというのは想像もしていなかった。

 

よく『縁もゆかりも』というが、僕は来年からは生まれ育った町とは、ゆかりはあっても縁はなくなるという、、、ことなんだろう。

 

ふるさとは 遠きにありて 思ふもの

 

そんな風に思っていたけど、遠くにい過すぎたら、なくなっちゃったなぁ。。。。ふるさとが。

 

とりあえず年末までの1か月半は、ちょくちょく実家に帰り、解体される前に自分の部屋から当時読んでいた本とか、天体望遠鏡とか、いろんなものを引き上げてこようと思います。

 

ほぼ25年間、実家の自分の部屋では過ごしてないので、正直なくても今の自分の生活には1ミクロンも影響は与えないのだけど、なんといっても僕はアンチ断捨離派、思い出のものはこの生がある限りできる限り捨てたくないと思っているので、出来るだけ今の家に送ろうと思っています。

 

一つだけ、過去に飼っていた犬が実家の庭には埋まっていて、そのお墓だけはどうしようもないので、それだけは心残りかなぁ。

 

まぁ、2023年をもって実家はなくなってしまうのだけど、それによって良かったなと思えることもあって。

 

それは、父と、相変わらず喧嘩はしつつも連絡を取るようになったこと。

 

そして、別にこれまで仲が悪かったわけでもないけれど、妹たち二人ともLINEグループができたことで、しょっちゅう連絡を取るようになったこと。

 

ほんと子供の頃以来じゃないかな、こうやって兄妹で仲良く連絡を取り合うようになったのって、全員40代のおじちゃん、おばちゃんになってしまったけど(笑)

 

これまで、特に母が亡くなってからのこの17年間は傍から見ても家族崩壊的な感じだったと思うけど、実家がなくなることを機に、なんとなく『家族』の関係が復活したように思えて、それは良かったと感じてる。