松本民芸館を創設された丸山太郎さんの言葉。



 

美しいものが美しい
では何が美しいかと申しますと
色とか模様とか型とか材料とかいろいろあります
その説明があって物を見るより無言で語りかけてくる物の美を感じることの方が大切です
何時何処で何んに使ったかと云うことでなく
その物の持つ美を直感で見て下さい
これはほとんど無名の職人達の手仕事で日常品です
美には国境はありません




これは美的感性に対して、本当に芯を食ってる文章だと思う。



 

ちょっと丸山さんの主旨とは離れてしまうんだけど、僕が最近感じていたこの美的感性に対して。

 

世の中、SNS全盛で。

 

その中でもインスタグラムが今は一番の『美的センス』の展示場みたいになっていると思っていて。

 

でさ、所謂『美的センス』を全面に出して仕事をしている人たちが表現が、あまりにも画一過ぎるように感じているのは僕だけだろうか。

 

もちろん写真に撮っているものの違いはあれど、その『雰囲気』がほとんど同じように感じます。

 

特にインフルエンサーと呼ばれている人たちが表現しているモノ・コト&表現方法って、これは何かの宗教ですか?ってくらい、ほんと似通っている。

 

語弊を恐れずに乱暴にいうと、量産型いいね!風美的センスの洪水です。

 

でも、それが一番ビジネスになっているというのが、今の社会状況なんだろうな。

 

もうさ、誰とは言わんが自宅のお部屋紹介の取材が入るからって今イケてるアート作品やちょっとしたインテリア、アガベ植物を他人から借りてきて、『これは~』と紹介してる人がいたけど、もはや健気でしょうがない。




今回、この丸山さんの言葉を読んで、改めてグッとくるものがありましたよ。