東京駅の北口でチャンと待ち合わせして見てきました。

 

「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ」



 

ギャラリー内は全て撮影不可なので紹介できる写真はありません。

 

が、凄かった。。。

 

12歳で彫りはじめ、亡くなるときまで彫り続けた藤戸さんの最後の未完の作品まで含めて見させてもらいました。

 

下絵もスケッチもせずに、一本の木から削り出していくという神業。

 

魂がこもってました。

 

作品に触ることは禁止なんだけど、油断するとつい撫でたくなるような作品の数々。

 

熊以外の作品も展示されていて、ザトウクジラの滑らかさに本気で素で危うく触りそうになってしまいました。

 

所謂ファイン・アートやストリート・アートとは違い民芸・工芸の部類の芸術で、しかも写真撮影はNGなのでSNSにアップすることもできないので若い世代の人が見て『良かった!』と思えるかは分からない。

 

ただ、小細工なしのホンモノを見たい人には強くオススメします。

 

基本的に一本の木からの削り出しだからね・・・信じられない。

 

展示の最後に10分くらいの短い動画があるので、これから足を運ぶ機会のある人は是非この動画は見て欲しい。

 

下絵もスケッチもせずに気を削りだしていくんだけど、それが削って作りあげていくというよりも、余計なものを削って木の中に在るものを拾い上げる、浮かび上がらせる、みたいなことを藤戸さんがおっしゃってて、まさに神業の極みのように感じました。

 

12歳と言ったら小学校6年生、それから84歳で亡くなるまで70年以上彫り続けた人間の生きざまを作品を通して感じる場所のように思えます。

 

 

 

大手町駅から東京駅までの道すがらATMがあったので、2万円だけおろしてました。

 

2万円までで小さい木彫りの熊が売ってあったら買おうと思って。

 

ただ、残念ながらミュージアムショップには木彫りの置物は一切販売はなかったんだな。

 

平べったいアクリルキーホルダー類が数種類売ってあたけど、そこはキーホルダーならせめて木彫りの熊をつけて欲しかったな。

 

北海道の木彫りの熊には2つのルーツがあるので以前ブログで書いたけど、藤戸さんはアイヌにルーツを持つ木彫り師。

 

ショップの一部でアイヌの伝統柄をモチーフにしたグッズが売ってあり、その中に『手ぬぐい』があったので購入しました。



 


山やキャンプに行くときは、僕はタオルより手ぬぐい派なので使う機会も多いので。

 

阿寒湖のほとりにある藤戸さんのお店『熊の家(くまのや)』のオリジナル手ぬぐいかな?