先日、池ノ上でSUDA Yumaさんの個展を見たことは書いたけど、その時に目についたのはこの木彫りの熊をペイントしたもの。
これは非売品だったけど、普通に欲しいなって思いましたよ。
で、今回北海道に行って、もうね、ほんと至るところの売店でこの木彫りの熊がめちゃ売ってるんですよ。
しかも、普通に2-3万円とか結構高い💦
今の若い人の家庭にはないかもしれないけど、僕の実家にも祖父の家にも口にシャケを咥えてる木彫りの熊があったんです。
うちは何故かテレビの横に置いてありました。
アラフォー以上の世代だったら実家にこの木彫りの熊があったって人、結構いると思うんだよね。
で、これってちょっと不思議じゃない?
全国各地に民芸品ってあると思うけどさ、この木彫りの熊の普及度は他の民芸品に比べてぶっちぎってないです?
インスタで#木彫りの熊で調べたらさ、1.6万件の投稿があってコレクターっぽい人が結構いるんです。
『#木彫りの熊好きな人と繋がりたい』ってのもあったり、やっぱ世間は広いなぁと感心。
『#オシャレさんと繋がりたい』みたいな繋がりたいのか繋がりたくないのかよく分からない人より、この『#木彫りの熊好きな人と繋がりたい』っていうのは真剣さが全然違うように思われます。
木彫り熊の業界が結構広いことが分かったんで、もしかしたら中にはこういう人もいるんじゃない?と思って調べてみたんです。
#木彫りの熊になりたい
そしたらさ、
なりたい人はいなかったけど、既になっちゃってる人が若干一名いました💦
ほんと、世間は広いな。
で、ちょっと面白そうだからこの木彫りの熊について調べてみたんです。
もしそこに何かしらのヒントがあったらさ、次世代の木彫りの熊みたいな全国区になれる民芸品が発見できるかもじゃないですか。
そしたらさ、ルーツがだいぶヤバいんですよ、木彫りの熊さん。
一番簡単にまとまってるのがウィキペディアなんで興味ある人は見てみてください。
↓
ざっくり書くと、大正時代に尾張徳川家の当主がヨーロッパ旅行に行った際、スイスで木彫りの熊を買って持って帰ってきたのがルーツなんだと。
まさかここで尾張徳川家が出てくるとは全く思いもしてなかったんで、歴史好きからすると鼻血もんだよね。(笑)
で、この木彫りの熊には二つの流派?みたいなのがあって、どちらとも北海道で一つは八雲系、もう一つは旭川系ってのがそうらしい。
八雲には木彫り熊資料館ってのがあるみたいなんで、これはちょっと行ってみないといけないね。
これね、ここまで読んだ人の中で、恐らく『そうそう!』って思ってる読者さんが若干一名いると思うんです。(笑)
プライバシーの関係上名前はださないけど、僕のブログの黎明期からの読者さんが確か北海道の八雲町出身だったと思うんだよね。
なんで覚えてるかっていうと、むかーし僕はその方と出張に行ったときに、その時の出張メンバーで一斉に『インスタをはじめよう!』ってなったんです。
その時にその方がカッコいいアカウント名をつけてて、どういう意味か聞いたら自分の出身である『八雲』を英語表記にした名前って言っていたのが印象的で覚えてたんです。
まさかな、木彫りの熊を調べてて、八雲に辿り着くとは思いもしなかったな。
で、なんでこの北海道の八雲で木彫りの熊が・・・ていうと、これがまた歴史的に深いんですよ。
きっかけは明治維新らしい。
実はもう結構書いちゃったんだけど、書けば書くほど明治維新における階級としての『武士』の消滅の話とかになってきて、そこらへんのことを書きだしたら熱が入ってきて、長くなるじゃないですか。(笑)
西南戦争のこととか書いてて、もはや木彫りの熊がどっか飛んじゃってます。。。
だからそこら辺は今度書くことにして、今日はここら辺で辞めておきます。
おやすみなさい。