根津神社で参拝を終えた後、

 

 

東京大学へ向かいました。

 

赤門までもう少しってところで純喫茶好きのおしのさんが道の反対側にある見るからに年季の入ってる喫茶店に反応しました。

 

『あれ!?あそこってたしか・・・』って。

 

どうやらおしのが持ってる純喫茶の本に掲載されてる有名なお店みたい。

 

ってことで閉店30分前だったけど、突撃。

 

 

『こころ』って店名は、場所柄確実にname ater 夏目漱石さんの『こころ』だよね。

 

漱石さんの作品で僕が一番好きな作品であり、そして累計で『日本で一番売れてる本』らしいです。

 

 

 

 

 

少し話は脱線するけれど、誰かに夏目漱石の作品で一冊だけオススメを問われたら、間違いなくこの『こころ』を推します。

 

代表作でいうと『坊ちゃん』や『吾輩は~』などあるけれど、この『こころ』が読み手の人生にとって『意味を持つ可能性』が一番高いと思う。

 

特に学生の時に一度手に取ってもらい、そして社会人になってからまた読み返すとまた違った読後の印象が得られる作品だと思うな。

 

幕末に生まれ明治に活躍された漱石さん。

 

今から100年以上前に亡くなられているので、僕らが子供の時にはもちろん既に『クラシック』に分類されていた作品ですよ。

 

僕は個人的に好きなので幕末や明治の歴史ものの本を読むんだけど、その多くは昭和生まれの方が幕末や明治初期を時代背景にして書いた作品です。

 

対して、漱石さんや明治時代のいわゆる『文豪』と呼ばれる人たちの作品というのは明治時代をリアルに生きた人たちが綴った文章なので、ガチでその時代の空気感が詰め込まれた作品です。

 

何を言いたいかってさ、今の令和生まれの子供たちがもう少し大きくなって夏目漱石さんの本を手にしたとき、多分昭和生まれの自分が10代の時に読んだときよりも、もっともっとギャップが大きく感じられると思うな。

 

そして作品を通して、昔の日本の社会風俗や同じく日本人の死生観、恋愛観に触れることが出来るまさに『古典』みたいな存在になるんだろうな。

 

特にこの『こころ』は作中で乃木大将の明治天皇崩御に伴っての殉死を取り上げていて、それと『先生』の自殺をダブらせているような印象を読者に持たせたり、作中の恋愛観は現代を生きる若い人には『なんで?』って理解できない部分があると思うけど、そこのギャップがいいんじゃないでしょうか。

 

なんせ『I LOVE YOU』が『月が綺麗ですね』の時代ですから。

 

実際は本人は言ってないみたいだけど、漱石さんだったらいいそうなところがいいよね。

 

 

 

純喫茶『こころ』のことは・・・また今度書きましょう。

 

 

 

P.S.

 

同じような内容のブログ、昔書いたなぁ・・・と思ってたら、ちょうど一年前くらいに書いてた。(笑)

 

 

コロナ禍でのブックカバーチャレンジでした。

 

まぁ、同じような内容だけど、とりあえず昔も今も『こころ』を、特に若い人に推してるのは変わらないみたいです。

 

それくらい、学生時代に読んだこの『こころ』は強烈だったんですよ。

 

一人の女性に好意をもった親友同士の2人の男が最終的に自殺するって・・・