日頃自宅ではペットボトルの水を飲んでるんだけど、年末佐賀県は鳥栖市のふるさと納税で爽健美茶のペットボトルを頼んだので、久しぶりに自宅で水以外を飲んでます。

 

鳥栖にはコカ・コーラの工場があるからね。

 

家で水以外を飲むって久しぶりすぎて、なんだか違和感が拭えない。

 

 

 


今年で42才、もう人生の半分以上は地元・佐賀の外で過ごしてきたわけです。

 

20代の前半は若干訛ってたから多分すぐに九州出身ってバレただろうけど(笑)、今出身を聞かれて『東京』って答えても恐らく何も怪しまれず『へぇー』で終わると思います。

 

自分自身で『我ながら東京人になったなぁ』なんてアホなことは微塵も考えないが、『東京っぽい人』になったなぁと思うことはあるわけで。

 

それは、水。

 

正確にはペットボトルの水。

 

これ、地方出身で東京に住んでいる人あるあるだと思うのだけど、僕は上京してから長い間、『水』をお金を出して『買う』という行為がどうしても理解できなかった。

 

なんで東京の人はお金出して水を買うんだ?って、めちゃくちゃ不思議だった。

 

なので東京に住み出してから、ずーっと水道から出てくる東京水を飲んで生活してた。

 

確かに美味くはなかったけど、別に東京の水って不味くもないと思ってた。

 

もしくは100円ショップでパックに入ってる麦茶の素を買って、得体の知れないゴキブリみたいな色の麦茶を作って飲んでた。

 

せっかくお金出して買うんなら、無味無臭の水じゃなくて味がついてるジュースを買った方が得した気になるのが、人間の性というものだろ?

 

そりゃ、コーラを飲むよな(笑)

 

そもそもペットボトルの水なんて、不要不急リストのTop of the Topみたいなモノを買う金銭的な余裕がなかったのも事実。

 

正直・・・お金出してペットボルの水を買う人は、ワナビー東京人かエスプリ野郎くらいに思ってました(笑)

 

なので上京してからの15年間くらい、家の冷蔵庫にペットボトルの水を常備してることはなかったと思う。

 

 


 

そんな僕がペットボトルの水を飲み出したのは、香港に引っ越してから。

 

日本の水が軟水なのに対して、香港はバリバリの硬水。

 

しかも、香港の水道管は超絶汚いというのが共通認識なので水道水をそのまま飲む人なんて、まずいません。

 

飲むとしても煮沸してからだけど、そんな面倒なことをする人は周りにはいませんでした。

 

何回か水道水飲んだことはあるけど、確かに不味い。

 

そして、とうとうペットボトルの水を買って飲むという生活を始めました。

 

家賃を会社が負担してくれていたので金銭的に余裕があったってのも、正直デカいけど・・・💦

 

香港で一気にエスプリ野郎と化した僕は、水だけでは飽き足らず、調子に乗っていろんな種類の炭酸水なんか飲みだしちゃったりしました。

 

なぜなら・・・金銭的に余裕がめちゃくちゃあったから・・・💦

 

よく駐在から帰ったら家が建つっていうでしょ?

 

あれ、会社にも寄るけど一般的な駐在員を海外に送るような会社だと、マジです。

 

駐在期間にも寄るけど、少なくとも中古マンションくらいは買えるだろ。

 

僕の場合は・・・まぁ、今風の言い方をすると、香港の経済を回してきました。(笑)

 

 

 

 

そんなこんなで帰国してからも当時の名残で、今もネットでペットボトルの水をまとめて買っては、家で飲んでいます。

 

香港にいる頃は思わなかったけど、東京に住んでいる今、お金を出して水を買って飲んでいる自分を『東京っぽい人』になったなぁ、もしくは成り果てたなぁ、なんなら成り腐ったなぁ、と。

 

それでも、自称『東京っぽい人』になった今でも、街中の自販機やコンビニでお金出してペットボトルの水を買うのはどうしても抵抗があるのは、やはり佐賀人の名残なんだろう。