今日の最初の目的地であり、今回の旅のピークでもある南相馬は原ノ町駅に到着。
駅を出るとすぐ目に飛び込んでくるのが、南相馬市立中央図書館。
私の図書館建築におけるメンターである世界のナカノ、彼(の設計事務所)が手掛けた図書館です。
図書館に関するバイブル、『図書館さんぽ』にも、
もちろん掲載されています。
2013年日本図書館協会建築賞を受賞し、後世の人々からはレガシーと見做されるであろう図書館の一つです。
まずは建物の周りを舐めるようにぐるっと一周しながら、ナカノが当時何を考え、何に悩んだのかを今の自分に重ね合わせる作業を行います。
思っていたより全然大きい建物だ。
そして、いざ入館。
しようと思ったけど、なんか嫌な予感がする・・・
そうですかぁ・・・
月曜日、休館ですかぁ・・・ジーザス。
とりあえずナカノさんにクレームの電話を入れる。
6時間以上電車に揺られてきて、休館日って・・・こうゆうとこ、ホント良くないよ、とクレーム(笑)
ナカノの名前を出せば入れるか本人にダメもとで聞いたけど、余裕でダメっぽい・・・そもそもナカノの名前を伝える図書館スタッフさんが誰もいないのだから。
近くの陸橋に上り、そこからも一枚。
屋根の瓦と外壁を覆う蔦がいい具合にシンクロしている。
ナカノのことをこれまで『ハロウィンの時にチープな割に無駄に手の込んだ仮装をする人』と認識してた人も多いと思うし、それはそれで間違っては、いない。
ただ、図書館の設計において、ナカノはとてもいい仕事をする。
そして、その仕事はいわゆる『地図に残る仕事』と呼ばれる類のものだ。
みんながみんな、なかなかやれることじゃない。
しかも、図書館という公共施設なので、恐らく今後少なくとも数十年は確実に地図に残るであろうモノを。