楽しみ半分、不安1/3ということは

 

楽しみ(3/6)、不安(2/6)

 

i.e. 残りの感情は1/6

 

 


それでは、炊き込みご飯と対面だ。


 

おおぉーっ、悪くない!

 

すぐにでも混ぜたい気持ちをグッと堪える。

 

ここで混ぜてしまうとそこらへんの料理素人と一緒になってしまう。

 

ここで、これですよ。


 

かつお節

 

かつお節を贅沢に2パック、ジャーに撒いてから混ぜるのです。

 

こうすることによって、味がグッと・・・グッと、どうにかなるのです。

 

炊き込みご飯にお昼作ったきんぴらごぼう、そして先日同僚さんから頂いたカニ汁を加えて、完成。


 

香りは申し分ない、あとは味だけだ。

 

いただきます!

 

・・・・・

 

言葉にできない。

 

泣きそうだ。

 

もはや竹の子も泣いている。


 

美味いっ!!!

 

炊き込む前にフライパンでだしで煮込み、そして3合炊き分のだしを2合炊きに突っ込んだことによって、その味はしっかりと芯の芯まで食い込み、恐ろしい程に凶暴。

 

それでいて竹の子(陸)、かつお節(海)、鶏肉(空)、この3つのエレメントがせめぎ合いの果てに魅せる絶妙なバランスの調和、それは陰陽。

 

お代わりっ!


 

碗によそった炊き込みの山の頂におこげがくることなど、もはや限りなく予測されていたシンクロニシティー。

 

僕は一神教徒ではないがやおよろずの神という意味では、神という存在に非常に信心深い方だ。

 

なので巷でよく耳にする『神対応』などいう、最近の何にでもすぐ『神』をつける傾向にはだいぶ懐疑的だ。

 

ただ、人生で初めて作ったこの炊き込みご飯の出来を考えた時に、どう考えても炊き込みの神が降臨してきたとしか思えない、それ以外だと説明がつかないほどの美味さでした。