昨日、寝る前に布団の中でニュースをパトロールしていたら、えっ?てニュースがあった。
記事のタイトルに『異例発表』ってあるけど、これはほんと異例中の異例、ぶっ飛びニュースです。
チベット仏教に馴染みのない人に分かりやすく書くと、北朝鮮が公式に拉致を認め、生存者がまだいることも認めたようなもんですよ。
なんでこんなことを中国政府は突然、そして今さら発表したんだろう?と思ったら、関連ニュースにありました。
その前日、なるほど・・・そういうことだったのか。
アメリカの国務長官がパンチェン・ラマの居場所を直ちに公表せよ!
いやぁ、今回の新コロの件で米中はガチガチにやりあっててさ、アメリカはWHOの総会に台湾を参加させようと肩入れしていたけど、いきなり今度はチベット問題まで突っ込んできましたか。
5年前、僕はチベットに行ってみようと考えてたんだけど、ビザの問題などで諦めた。
外国人がチベットに入るのは時期によってはそもそも禁止されていたり、認められていてもビザの発給のルールがコロコロ変わったりで、あまりにも不特定要素が多すぎたんです、当時は・・・今はどうなってるんだろうか?
僕が行こうとしていた頃は4人一組でしかビザの申請ができない。ってルールがあって、玄関口である成都にはチベットに行きたい旅行者がゲストハウスなどでチベットに行きたい人を4人になるまで募ったり・・・そんな状況だったと思います。
このパンチェン・ラマの問題は、5年前のブログに書いてるんで、興味ある人は。
https://ameblo.jp/lmtbkmt/entry-12032389874.html
さっき懐かしくて、この時の旅行、最初から自分のブログを読んでました。(笑)
香港を出て、昆明、麗江、シャングリラと回って最後は成都に行った旅、この旅はこれまでの自分の旅行の中でもベスト5、ベスト3に入ると言っても過言ではないくらい自分の人生においては意義深い旅行でした。
簡単に書くとチベット仏教におけるTOPがご存知ダライ・ラマ、その次がこのパンチェン・ラマ。
この二人は太陽と月に例えられるように、チベット仏教においては別格の存在です。
ダライ・ラマが亡くなった時、次のダライ・ラマの生まれ変わり(転生)を指名するのがパンチェン・ラマで、パンチェン・ラマが亡くなった時にその生まれ変わりを指名するのがダライ・ラマ。
事件が起きたのは先代のパンチェン・ラマ10世が亡くなった時。
既にインドに亡命していたダライ・ラマ14世は、チベットの6歳の少年をパンチェン・ラマ10世の生まれ変わりとしてパンチェン・ラマ11世に任命したんです。
その3日後。
パンチェン・ラマ11世は突如行方不明になり、中国政府が『この少年が本当のパンチェン・ラマ11世だ!』って別の男の子を勝手に連れてきた。
僕がシャングリラで頭を撫でられたのは、この中国政府が連れてきたパンチェン・ラマ11世だったんだね。
で、ダライ・ラマ14世が指名した方の本物のパンチェン・ラマ11世は中国政府に誘拐されて既に殺されたいたと思われていたのが、突然中国政府が今も生きていて『普通の生活』を送ってる。と発表したんです。
要するに、中国政府は当時6歳の少年を誘拐して、どのレベルの監視なのか不明だけど、今もその動向を把握してるということを認めたようなもの。
まさに異例中の異例の発表です。
アメリカと中国、水面下で相当やりあってるねぇ・・・このチベット問題の点においては中国政府もすぐに反応するのがBESTじゃなくてもBETTERだと判断したんだろう。
アメリカの国務長官の会見の翌日に発表だからね。
まぁ、発表した内容が真実かどうかは眉唾ではあるけれど。
因みに、中国政府がパンチェン・ラマ11世をなぜ自分たちで擁立したのか?
それはインドに亡命しているダライ・ラマ14世が亡くなった時に、自分たちでコントロールできるパンチェン・ラマ11世を使って、自分たちに都合の良いダライ・ラマ15世を指名させるためだよね。
僕は中国という国自体はとても好きなんだけど、この中国共産党ってのは凄く残念だ。