社会人になってから基本事務職の自分には、手に職と呼べる技術が何もない。

 

自粛期間は5月いっぱいまで伸びそうだ。

 

この期間中にみたらし団子を作る技術を習得できれば、初めての手に職となるかもしれない。

 

まずは豆腐と白玉粉を混ぜ混ぜして、団子を作るところから取り掛かる。


 

クックパッドを参考にしながら作ったのだけど、どのレシピでもこの団子の生地が『耳たぶの固さ』と書いてあるので、右手でコネながら、左手で自分の耳たぶを触りながら。

 

ただ、どんだけ混ぜても全く耳たぶの固さにならない・・・


 

みたらし団子を作る前に、耳鼻科に行って『僕の耳たぶの固さは標準的ですか?』と聞くところから始める必要があったのか?

 

柔らかすぎて、団子にできないのだ。

 

みたらし団子の団子の時点で、いきなりつまづいてしまった。

 

もう一回レシピを見直したら、とあることに気付いた。

 

使う豆腐は絹豆腐と書いてあったが、僕が買ったのは木綿豆腐だった。

 

これが、たったこれだけが原因なのか?


 

豆腐の道は、諸行無常だ。

 

とりあえず団子にするのは諦めて、このまま煮ることにした。


 

だいぶひどい。


 

見てるのが辛くなってくるほどに、ひどい。

 

水切りをして、



冷水で冷やす。


 

僕は今、何を作っているのか不安になる形態をしている。

 

気を取り直して、みたらしを作ろう。

 

みたらし団子を構成している要因としては、みたらしと団子が考えられる。

 

例え団子が少々失敗しても、みたらしでカバーできると信じたい。

 

信じる者は、救われたい。

 

水、みりん、片栗粉、しょうゆ、そして隠し味にかつお出しを入れてみた。


 

かつお出しを入れた理由は、もちろんinspired by セブンイレブンのみたらし団子。

 

かつお出しを入れることによって、マルエツのみたらしよりセブンのあのデザートに寄せたさっぱり感のあるみたらしを演出したかったのだが、


 

なんか茶色い水飴みたいなのが、こっちを見てる。

 

かつお出し、大さじ1杯は多すぎたのか?

 

それとも・・・考えられる理由として一番大きいのは、片栗粉の分量を測らずに袋から直接適当に鍋に入れたのがダメだったのだろうか?

 

多分、そうだろう。

 

とりあえず、実食。


 

『いただきます!』からの『いただけません!』の連続コンボが決まった。



ヒドい。


不味いんじゃない、ヒドいんだ。


クックパッドのレシピを見ながら、ここまでヤバい食べ物を作れてしまう自分の才能が恐ろしい。

 

竹串、2種類も買ったのに出番のかけらもなかった。


 

美味しい料理を作って食べた後の洗い物は楽しいが、ここにある残骸をこれから洗わないといけないと思うと惨めに思えてくる。


 

それにしても、悔しい。

 

もう一回ちゃんと最初から工程を丁寧に確認したら、すごい事実を知った。

 

最初の団子を作る時点でレシピには豆腐150gと白玉粉150gとあった。

 

豆腐は間違って木綿を買ったとはいえ、ちゃんとパッケージに150gと書いてあったので間違いようがない。

 

問題は白玉粉。

 

僕はこの軽量カップの


 

150のところまで白玉粉を入れて150gだと思っていたのが、全然違うらしい・・・。


 

軽量カップで200ccが白玉粉110gということは、

 

200 ÷ 110 x 150なので・・・272ccのところまで入れきゃいけなかったっぽい。

 

だから耳たぶの固さにならなかったわけだ。

 

危なかった・・・

 

このことを知らなかったら、次回、木綿豆腐を絹豆腐に替えて同じ工程でトライしていただろう。

 

危うくまたモンスターを生み出してしまうところだった。

 

それにしても食材を無駄にしてしまい、生産者さんに申し訳ないことをしてしまった。

 

次は必ず、勝つ。