駒込で偶然立ち寄った本屋『青いかば』。
偶然立ち寄って、そしてここ最近で一番のお気に入りの本屋になった。
古書と新書の割合が7:3くらいの品揃え、最近独立系の本屋さんに多い新古書MIXのお店。
新品だろうが古本だろうが、本は本。というこのスタイル、下手すればすごくチグハグな店内になってしまうのを絶妙の妙でバランスよく納めるのは店主の力量だろう。
棚に収まる本のセレクションが、自分の好みとガッチリ握手している。
レジ横では店主と思われる方が納品されて積み上げられた古本を仕分けしている様子が店内の雰囲気とマッチしていて落ち着きます。
お店に敬意を表して、一冊購入させてもらいました。
カバーをつけてもらったら、最後にお店のスタンプ。
これがまたいいじゃないですか。
買ったのは、『日本語再発見』
出版は社会思想社?
聞いたことない出版社だ。
定価は、160円!!!
それもそのはず、初版が昭和35年で、僕が手にしたものも昭和45年に刷られたものだ。
生まれる前どころか、恐らく自分の両親がまだ出逢ってもない頃の本をこれから読もうというのは、なんだか不思議な気分だ。
ページのこの焼け方、これまでのこの本の歴史を物語っている。
因みに価格は500円でした。
僕は常日頃、言葉は進化し続けるものだと思っていて特に若い人たちの言葉の使い方、遊び方はすごく興味があるのだけれど、いつの時代も、それは今から60年以上遡った当時の人は当時の人で、同じようなことを恐らく感じていたんだろうことに面白みを覚えて、本書を手に取りました。
平安時代の『枕草子』や鎌倉時代の『徒然草』の中に既に『最近の若者は・・・』って表現があるというのを何かの記事で読んだけど、いつの時代でも語られるアルアル系の話題の一つだ。
HPに掲げられている
『ずっとGOOD BOOKS』をテーマに、10年後も本棚に入れておきたい、そんな本をセレクトしています。
という文章を地で行く本屋さん、青いかば。
久しぶりに感動レベルの本屋さんだったなぁ・・・
もちろん、あくまでも自分の感性と合ったからだというのが前提なので、100人が足を運んで100人が同じように感じるとは思わないが、それでも純粋に本が好きな知人には一度は勧めたくなる本屋でした。
こういう本屋さんが近所にあったら、それは凄く幸せなことだと思う。
青いかば
http://www.bluekababooks.shop/