いいねぇ、yahooでもトップニュースに上がっております、小泉議員の育休を取る発言。
こういう話題を見ると、むかーしむかし学校で、高校時代か?習った『議論を引き起こす・物議をかもす』という意味の『Controversial』という、どういうシチュエーションで使うんだよ?と学生時分に思っていた英単語を思い出します。
これこそControversialな話題じゃないでしょうか?
僕は正直、今日の今日まで育休どころか産休に関しても、全然どんな制度なのか知りませんでした。
正直、ちろーっとネットを舐めたくらいの知識で、今の今でもあまりよく分かってなさげです・・・(汗)
この小泉さんの発言は、いろんな角度から切り込める複合型の問題?事象?なので、面白い!(面白いってのはちょっと他人事っぽくて失礼か?)
僕ら会社員が加入している社会保険と自営業やフリーランスで働いている人が加入している国民健康保険の違いなどを勉強するには、ちょうどいいきっかけなんじゃないでしょうか?
そこらへんの制度などを踏まえた上で、国会議員という立場はそもそも『労働者(被雇用者)』なのか?などを突き詰めていくと、とても興味深くあります。
産休に関しては、衆参ともに2000年前後に規定が定められたみたいだけど、育休に関しては今のところ規定はないみたいです。
これが民間の会社だったら、Aさん(Bくん)が育休を取る期間はみんなでカバーしましょう!なのか、その期間は短期雇用契約でバイトの人を雇いましょう!なのかになるんだろうけど、これが議員さんになると取得する育休の期間にもよるだろうけど『育休取ってる間は、その議員さんの選挙区で次点だった人が・・・』ってのは、考えづらいよね。
ちょっと前にNHKの女性アナウンサーが7年間産休と育休を取り続けて、その後出社する事なく退社ってのがニュースになったけど、これは人それぞれ思うところはあるとしても、一応はNHKという会社に勤める労働者の権利ではある。
のだけれども、この方がもし国会議員だったらフルの任期で衆議院が4年、参議院が6年を踏まえて『自分が選挙で1票入れた議員さんが議員になって半年(1年)過ぎたら残りの議員の任期中ずーっと産休と育休を取ってる。』って事態がありえなくもない話だ。
この期間中の該当の選挙区の民意は誰が代表するのか?とか。
また、本来は関係のない話なのかもしれないけれども、どうしてもやっぱり気になってしまうのはお給料(笑)
国会議員さん、給与だけでも2,000万円以上。
それに加えて、ちょくちょく話題に上る毎月100万円支給のもはや謎と言ってもいいだろう『文書通信交通滞在費』やら公設秘書の給与などの名目も併せると実質3,000万円以上のお金が一人の国会議員に税金から払われる。
ここら辺の事情、もはや『育休中もこれらのお金は払われ続けるのか?』というのもまた、今回の件が個人的には一般人とは違う『複合型』の問題と思う理由の一つではあります。
過去には男性で育休を取った国会議員さんも1名?いたみたいだけど、今回小泉さんという有名な議員さんという事で話題になって、これを機に議員の育休についての議論が活発になるでしょうね。
で、現時点で『国会議員の育休』に関して、自分がどう思うか?ってのを書いてみようかと。
独身で子供もいない自分がシャーシャーというと批判を浴びそうだけど・・・あくまでも『国会議員の』ということで。
結論から先に書くと、個人的には僕は国会議員さんが『育休』と言う名の元に休みを、特に長期で取るのはどうなのかな?と思います。
国会議員さん、一般的にめっちゃ忙しいと思います。
選挙区の支持者の通夜・葬式に出たり、地域の大小の会合に出たり。
ちょうど地元にいたっていうタイミングもあっただろうけど、うちなんかの一般家庭の家の葬式の翌日に地元選出の国会議員さんが顔を出された時には、正直びっくりした。
ただ、国会議員にしかできない『仕事』というのを究極的に突き詰めていったら、三権分立でいう行政権・司法権・立法権でいうと国会は立法府なので、法律を作るって事に携わることがいわゆるやらなければならない『仕事』であって、その他のさっき例に出した通夜・葬式に出るってのは一例ではあるけれど、『国会議員の仕事』というよりは国会議員になるための『選挙に受かる為の仕事』だと個人的には思います。
もちろん自分の親族の通夜・葬式に国会議員さんが忙しい合間をぬって顔を出してくれるのは、すごくありがたいとは思うので、語弊がないように書くと、だ。
会社で言うところの夜な夜な、取引先や仕事関係者との接待やら飲み会に参加するのも仕事の一部かもしれないけれど、究極的に突き詰めた時にその手の類の会全てに参加するのは、『絶対やらなければならない仕事』なのかどうか?と言うのが一番身近な例えかもね、自分たち会社員にとっては。
また、国会議員にとっての職場である国会は、僕らいわゆる一般会社員の職場であるオフィスが盆・正月以外の平日は開いていて会社員が基本的には決まった時間内働いているのと違い、今年のように延長がなされなかったら基本的に通常国会が開催されてるのは1年のうち150日間。
夫婦ともに国会議員というケースはちょっと一旦置いとくとして、国会の会期以外の期間に仕事を『調整』して、休みを取るべきなんじゃないかなぁと・・・。
会社員ではなく、フリーランスや個人事業主として働いてる人は仕事を調整して出来た時間を育児に充てていると思うんだけど、それに近い考えかな。
ただ、今回の小泉さんの発言のミソは、出産予定が年明けらしいんだけど、『年明けの1月から』育休を取る。って発言してるところだよね。
1月のいつから、どのくらいの期間の育休を考えてらっしゃるのかわからないけど、例年1月の中旬から下旬には国会の会期が始まるから、その国会の会期中に『育休を取ります!』ってことだ。
小泉さんもアホな人ではないと思っているので、自身の国会議員という立場を踏まえて時間を調整して育児の時間を作るつもりでもちろんいると思うんだけど、あえて『育休』という言葉を全面に押し出して、国会という特別な場所ではなく社会における『男性の育休』に対しての問題提起をしているんだとは、個人的には思っています。
問題提起の仕方が『劇場型』と呼ばれたお父さんに似て、ちょっとアレかなぁ・・・とは思うけど。
というのも、国会議員と一般人ではあまりにも立場やその従事してる仕事の責任の大きさ、経済力が違いすぎて、『私も育休を取るから、世の男性も取りましょう!』ともし言われても、諸刃のなんとかになりかねない可能性はあるよね。
ただ、今回の件で個人的には育休について以前よりはちょっと理解が進んだし、人によっては『国会議員』という仕事について調べる人もいるだろうし、そういう意味では僕もまんまと小泉劇場の観客の一人になっているのかもしれないな。