道玄坂にある雑居ビルの一室。

 

何かしらのタイミングで行こう行こうと思っていた森の図書室。

 

 

お酒が飲めて、本も読めて。ってコンセプトも気になってはいたんだけど、この森の図書室は5年ほど前にクラウド・ファウンディングで出来たお店で、しかも当時のクラウド・ファウンディングでは最多の出資者を集めたプロジェクトと聞いていたので、どちらかというとそっちが気になっていて。

 

行こう行こうと思って調べれば調べるほど、どうやら自分が思っていた空間とはちょっと違うような感じがし始めて、2ヶ月ほどが経ってしまっていました。

 

できれば独りはアレなので、独り+1人の2人で行きたかったのだけど、誘うような人がいないので結局独りで行った。

 

ビルの三階でエレベーターを降りると、通路にドア。

 

 

インターホンで声をかけると、ドアを開けてお待ちください。と女性の声が聞こえたのでドアを開けると

 

 

なるほどね。

 

ドアを開けると、いきなり本棚。

 

で、本棚がガラガラガラーって横に引かれて、入店。

 

中の空間は思ってたよりも広い。

 

 

 

 

何かしらの何かを注文しないとアレらしいので、メニューを眺め。

 

 

森の図書室では飲み物だけでなくフードも出してるみたいで、それぞれのメニューが何かしらの本の作中に出てくるメニューらしく、

 

”燻製ニシンの虚偽”ってメニューは、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』から、”ミックスナッツ”は村上春樹の『風の歌を聴け』から、みたいな。

 

僕は池波正太郎先生の『鬼平犯科帳』からの”深川めし”ってのを注文しました。

 

 

あとは・・・ジンジャエールも頼んだかな、確か。

 

味は、僕的には全然、そのいわゆる美味しくもないけど全然食べれる感じでいいんだけど、人によっては一口箸をつけて、あとは残す人もいるかもしれないな。

 

まぁ、ここにくる人で食事の良し悪しを求めてくる人はいないだろうから、これはこれでいいんじゃないでしょうか。

 

ただ、初めてのデートでここに食事をメインできたら、結構な事故かもしれない。

 

なんだか、この森の図書室に来て色々と考えてしまいました。

 

こういうお店しかり、『空間』をプロデュースするのって本当難しいよね。

 

箱を作って終わりじゃないんだからさ。

 

自分の理想の空間を作っても、そこに思っているような客層が来るとは限らないし、理想の空間を作って、そこに理想の客層のお客さんが来ても、利益が出せないとビジネスとして回らないもんね。

 

僕なんかがシャーシャーと意見するのは烏滸がましいにもほどがあるのは承知で書くと、このお店のオーナーさんが目指してる空間っていうのは、恐らくこういう風な空間なんだろうなぁってのが、凄く分かる気がします。

 

ただ、本を読みにくる場所にしては、音楽がEDMとまでは言わないけどダンシーなポップスだったりで、なかなか落ち着いて本を読むような場所でもなく、かと言ってお酒を飲みながらなんか軽く活字でも舐めようかって人には、置いてあるのが雑誌などではなくガッツし『本』なので、なかなか『軽く』活字を舐めるにはハードルが高い。

 

実際さ、僕が入店したすぐ後に、30代くらいの女性と60代の女性の恐らく親子と思われる女性二人が入店されてきてさ、店員さんとの会話からすると初めて来店したぽかくて。

 

でもさ、思ってた空間と違かったからか、それとも座った席が運悪くスピーカーの真下でうるさかったから、すぐ退店されたんだよね。

 

ね、多分すごく期待して来店されたと思うんだ。

 

どうするのがいいのかねぇ。

 

店内の流す音楽を変えるだけでも、結構イメージが変わると思うんだけどな。

 

『図書室』って謳っているんだから、多分本が好きな人が心地よく読書ができる方向性に寄せて行った方がいいんじゃないかなぁとは思います。

 

こんだけ言っといてなんだけど、すごく面白いコンセプトだと思うんで、一人の本好きとしては気持ちはめちゃ応援しています。

 

正直、先日書いたレストラン『Sumile』みたいにオススメはしないのだけど、ただ、興味あって行った人がいたら、どう感じたかなどの感想をぜひ聞かせて欲しいです。

 

僕がこの森の図書室が理想とする客層ではないだけであって、だから居心地が今三くらいに感じてしまった・・・って可能性も大いにあるんで。

 

 

森の図書室 : https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13181002/