吉本ばななさんの『キッチン』のあと、ちょっといまいちフィットしない読書を続けていました。

 

直近、昨日まで久しぶりに読んでた歴史物、『利休にたずねよ』は面白かったかな。


 

流石の直木賞受賞作、特に最初のフックが千利休・切腹の当日の朝の描写からで、そこから一気に引き込んで時系列を遡っていく組み立てが秀逸でした。

 

で、自宅のエザキ文庫に未読の在庫が少なくなってきたので、今日は事前にブックオフの大型店を調べて新宿西口店舗が品揃えが多そうだということで行ってきた。

 

洋服の青山のビルの4Fから6Fで、こんなところにブックオフがあるとは完全にノー・チェックだった。


 

いつも行く三軒茶屋店や駒沢店より全然広いのでアガる。

 

いつものごとく108円のコーナーのみをベロベロに舐めるように見て、今回は11冊を仕入れる。


 

吉本ばななさんの過去作品をいろいろと調べていって買いたい作品は目星を付けて行ったんだけど、ほとんどなくて2冊のみ・・・ってか、108円以外のコーナーにはあったんだろうけど(笑)

 

良くも悪くも川端康成さんの入りは高校時代に『みずうみ』という変則的な入り方をしていて、『伊豆の踊り子』は恥ずかしながらまだ読んだことがないので、これを機に。

 

これまでも何度かブログに書いたけど、高校時代の現国の模試にこの『みずうみ』が使われていて、試験中にこの作品を読んで『やばいいいい!!!』とたぎりまくりで、続きが読みたくて読みたくて・・・問題を解くどころではありませんでした。

 

その日の学校の帰りに、速攻で本屋に行ってこの『みずうみ』を買ったのを覚えています。

 

あとは・・・


 

『西の魔女が死んだ』、これは・・・本棚をちゃんと見たら既にあるかもしれないけど、とりあえず・・・読んでないことには間違いないのだから(笑)

 

ネットで『小説・オススメ』とかで検索するとランキング形式でいろんな人がみなさんがオススメする作品を挙げられてるので、それぞれのランキングを見ながら勉強させてもらうのだけれども、この『西の魔女が死んだ』と『利休にたずねよ』は、多くの人がオススメで挙げてるね。

 

あとは『村上ラヂオ』ですよ。

 

僕は本気で村上春樹さんの作品を楽しみたいんです。

 

唯一最後まで読めた『海辺のカフカ』は当時爆発的に流行っていたし、あと何よりも僕は若かった。

 

若かった僕は、ちょっと分厚い『海辺のカフカ』をGパンのバックポケットに忍ばせて電車を待つホームのちょっとした時間とかに読む。という、その形式美に酔っていた、ただそれだけだと今振り返れば思う。

 

そんなカッコつけの道具としてではなく(もはやカッコいいのかどうかは置いといて・・・)、ちゃんと村上春樹さんの作品を作品として楽しみたいんです。

 

今回の『村上ラヂオ』はパラパラとめくったら、数ページごとのエッセイ集みたいなので、これならイケると確信した。

 

いくつかのエッセイを斜め読みしたけど、『読める』どころかもはや『面白そう!』だ。

 

こんな文章が書けるのなら、もはやこのスタイルでいいじゃないか?と思うほど、簡潔で面白い。

 

僕のような普通の人が書いたら『好きな子に告白したら、振られた。』で済むものが、村上春樹さんの小説になると、あくまでも僕のイメージだが『その時の彼女の困ったような目元さえ、僕は愛おしいと思った。』といきなり泥仕合のような描写になる不思議。

 

どれから読み出そうかなぁ・・・やっぱここは『村上ラヂオ』かな。