言葉は常に変化するもので、最近ちょっと思うのが数量を表すときの『弱』と『強』の使い方、なんかちょっと変わってきてるんじゃないかな?と感じることが多い。

 

同じような表現で、『以上』、『以下』、『未満』というのがあるけど、これは正常に使われているような気がする。

 

例えば、好きな女性に告白して『あなたのことは、友達以上だけど恋人未満にしか思えない。』と言われた場合、よっしゃー!じゃぁ、俺は恋人だよね?とガッツポーズする人は、告白する前にもう一回義務教育を受けなおした方がいいかもしれない。

 

これが『友達以上だけど恋人以下』と言われたら、その場合は数学というよりも、やまだかつてないWinkの名曲『さよならだけどさよならじゃない』は結局さよならなのか?に似た高度な哲学的解釈が必要になってくるかもしれない。

 

そこでこの『弱』と『強』。

 

仕事で金額の話をしていて、例えば103万円という金額のことを『100万円弱』と表現されることをよく耳にする。

 

確かに文字にしてみたとき、字面的には100万円+ちょっと(弱)という捉え方も自然と言えばナチュラルなのかもしれない。

 

ただし、この理論でいくと『あなたのことは、友達強だけど恋人弱にしか思えない。』と言われたら、あなたは恋人になってしまう。

 

そんなに世の中は甘くない。


あなたは恋人では、ないです。

 

とりあえず恋人弱と言われたら、あきらめないで『弱酸性』のように弱恋人になれるように頑張ればいい。

 

弱酸性はまぎれもない酸性だ。

 

もはやPH(ペーハー)の世界観だ。

 

すなわち、弱恋人は弱いながらもまぎれもない恋人なので、まずは弱恋人になれるようにすればいいと思うんです。

 

人生も恋愛も、諸行無常だ。