やっとこさ家に帰って、一回のお風呂で読み切れるような本を・・・と本棚で物色して、今夜のお風呂本はこれにしました。
吉本ばななさんの『キッチン』
ジーパンのバックポケットに入れて持ち歩いても違和感のない200ページ弱の薄さが一気に読みきるにはちょうどいい。
何気に初めての吉本さんの作品です。
池尻に住んでる頃『アムリタ』を買いはしたけど読んだ記憶はないので、初めての吉本ばななさんの作品と言ってもいいだろうし、もし初めてでなかったとしても、だからと言って明日突然世界が終わるわけでもないので、もはやどうでもいいだろう。
僕の中では、同じ時代にデビューして瞬く間に売れっ子になった村上春樹さんと同じような『イメージ』があって、なかなか手が伸びなかった作家さんです。
悔しいくらい村上さんの作品が読めないのは何度かここでも書いてる通りで。
そんな吉本ばななさんのデビュー作の『キッチン』、お風呂に持ちこみ、長風呂するぞ!と自分に言い聞かせる儀式とも言えるにごり湯の入浴剤を入れて、読み出したら・・・・
めちゃくちゃ・・・面白い、じゃない・・・自分のボキャブラリーのなさに呆れるくらい、なんと表現していいかわからないけれど、読んでいて楽しい。
こんな感覚は本当に久しぶりだ。
読む前は全く期待していなかった分、そのギャップもあり、凄まじい衝撃だ。
簡単なことをこねくり回して無理矢理オシャレに表現した都会的な作風だと思ってたら、まさかの『ちびまる子ちゃん』みたいな作風だった。
ただ、日曜の夕方のちびまる子ちゃんではなく、土曜の深夜にやってそうなちびまる子ちゃんだ。
一気に読みきるのがもったいないので、45分くらいでお風呂からあがってしまった。
おやすみなさい。
