先日男子数人でお話をしていたとき、Aさんが最近デリヘルを利用したという話を聞いた。
デリバリー・ヘルス、通称デリヘル。
男性が電話をすると女性が来てくれて、下半身を健康にしてくれるというサービス、恐らく日本人男性の90%は人生で一度はこのサービスを受けたことがあるんじゃないかと思います。
そんなデリヘルでAさんが呼んだ女性が、写真と全然違う女性だったとかそんな下世話なことはどうでもよくて、アカデミックなレベルで考えてみることにしました。
もともとライド・シェアの概念から生まれたUberが今ではご飯屋さんと提携してUber Eatsが始まってるのはご存知の通り。
僕も以前はこのUber Eatsでマクドナルドをしこたま運んでもらっていました。
そして、Aさんからこのデリヘルの話を聞いた時思ったんです。
これ、いつかUber Healthというサービスが始まるんじゃないか・・・と。
いろいろと問題はあるだろうけど、主な問題点を3つに絞ってみました。
・技術的な問題
多分、今のIT技術で考えると問題なくやれると思います。
アプリを起動すると、女性の顔写真が見えて指定すると『何分後に到着します。』と。
ただ、Uber Eatsのように女性本人が自転車を漕いで自宅まで来る絵を想像すると、若干シュールではある。
・法律的な問題
これはどうなんだろう?
風営法の守備範囲になってくると思うんだけど・・・パチンコ屋と換金所の関係性の理論やソープランドが合法的に存在してる理論は、一般人からすると『えっ?』な理論だけど、世の中では実際まかり通っているので何かしらの抜け道はありそうだ。
・倫理的な問題
これが一番ありそうだ。
技術的にはクローン人間が作れるにしても現在世界各国でクローン人間の生成が禁止されているように。
サービスが始まったら『こんなことを許していいのか?』という世間からのバッシングが激しそう。
ただ、人間の生み出す技術の進化と倫理観の変化を同軸でみた時に、現在は技術の進化がだいぶ先行しているように思えるのだけど、いつの日かこの倫理という目に見えないものが追いついてくる日がくるかもしれない。
例えば、最近の若い人たちは出会い系やマッチング系のアプリで知り合うことには、特に恥ずかしいことでもない。みたいな話を聞いたことがあります。
少なくとも現況これだけの数の出会い系のアプリが存在してるということは、世間で受け入れられてる面も少なからずあるんだろう。
今の僕ら世代(アラフォー)より上の人にとって、こんな時代になると想像つきました?
こんなここ数十年の中でも結構ダイナミックに倫理観は変わってきてるとは思うんで、いつかそんな時代がきてもおかしくはないような気はします。
今回の例は若干極端な例で、しかも性サービスというかなりセクシャルな部分を含んでいるので難しい部分もあるけれど、こういう議題は大学の法学部とかの講義で技術的・法律的・倫理的な面から見て現代に可能なサービスなのか否か、ということを多面的に考えるのには良い頭の運動になりそう。
個人的には、これと似たような『感覚』の問題が、ちょっと前にサイボウズの社長さんが裁判した『夫婦別姓』の問題。
この問題を裁判で解決するという行動は、夫婦別姓でもいいかどうかのレベルの前に、そもそも倫理観と法律が同じフェイズに乗ってないので、『裁判』という形で訴えても何も変わらないよね、だって今ある法律がそういう法律なんだもん。
裁判所は今ある法律とこれまでの判例に則ってジャッジしていくわけなんで。
この問題を解決するには、根底の法律を変えないと解決はしないと個人的には思います。
こんなことを夜中にしこしこと書いていると、健康を配達して欲しいムードにもなるんだけど、いかんせんうちは同居スタイルなんで、なかなかデリバリーしてもらえるタイミングがないのが残念だ。
