一乗谷の朝倉氏遺跡を見て、丸岡城を見て、福井駅までバスで戻る1時間の車中。

 

さて、今夜はどこに泊まろうか・・・と。

 

昨日くらいから岐阜・名古屋辺りに泊まろうとは考えていたんだけれど、いかんせん高い。

 

旅行しながら泊まる宿を決めていくスタイルはギリギリまで行き先を変更できるので気楽だけれども、その分当日の当日まで安い宿が見つからなかったときの絶望感。

 

3,000円台どころか4,000円台のホテルも空室なし。

 

7,000円出したら泊まれそうだけれども、寝るだけのビジネスホテルに7,000円はちょっと・・・。

 

で、名古屋から夜行バスで江戸に帰ることを決断。

 

今回は出発前日にポケットwifiを借りてきていたので、MacBookでサクッと検索してサクッと名古屋ー東京間の夜行バスを決済。

 

決済と同時にちょっとホッとしたのも事実。

 

『もう各駅停車に乗らなくてすむ・・・』

 

青春18きっぷの鬼門、名古屋ー東京間を各駅停車で横断するのは本当に辛い。

 

永遠という言葉は静岡を各駅停車で横断した人が作り出した言葉という説があってもおかしくないくらい、静岡はどこまでいっても静岡だ。

 

名古屋駅に22時までにつけばいいので、いきなり時間ができた。

 

福井駅に着いて、駅隣接のAOSSAという半官半民のような商業施設に向かう。


 

下層階はファッションや飲食店などのテナントが入っていて、上層階には市や県の公共施設が入っている建物。


 

昨晩福井駅について、面白そうな建物だったのでホテルにチェックインする前に立ち寄ったら4Fに市立図書館があり、まだ営業時間内だったので行ってみると

 

 

時間ができたので、リベンジしておこうと再度AOSSAへ。

 

建物に着くと1Fでは古本市の見本市が開催中だったので覗いてみる。


 

一冊100円のコーナーがあったので物色していると、目に留まったのが『ライ麦畑でつかまえて』。

 

アメリカの作家・J.D.サリンジャーの『The Cathcer in the Rye』の日本語訳書、読んだことはなくてもほとんどの人がタイトルはどこかで目にしたことがあると思う。

 

TVアニメの攻殻機動隊SACを初めて見た時に、オープニングして一発目の草薙素子こと少佐のセリフに衝撃を覚えた。

 

『世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。』

 

こんな綺麗な顔立ちをしてて、なんてひどいことをこの人は言うんだ・・・って。

 

その後、このセリフを始め多くの引用がこの『ライ麦畑でつかまえて』やサリンジャー他の作品からなされているのを知って、いつか読んでみたいと思っていたけど、まさかここ福井で出会うとは。

 

名古屋までの電車や夜行バスの中で読んでみるかと購入。

 

福井での思い出は、お城を二つ巡った。

 

だけだったのが、『サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を買った場所』も追加。

 

いい出会い。