元町からヒーヒー言わせながら坂を上ったら・・・


 

港の見える丘公園

 

生憎の天気でガスってて、イマサンくらいな景色。


 

この丘、来たことあるよなぁ・・・

 

初めてじゃないと思うんだけど、イマイチ、イマニくらい思い出せない。

 

僕は非常に未練がましいので、女性と来てたら誰と来たかは必ず覚えてるはずだから、覚えてないってことは多分男友達と来たのかもしくは今日みたいにひとりぼっちで来たんだんろう。

 

広場にはガーデンベアとかいう海の幸とも山の幸とも分からないような変なのがいたんだけど

 


それよりもなによりも。

 

このガーデンベアの後ろの黄色い花?みたいなの!


 

なに、これ?

 

豚の顔みたいな花?実?


 

基本的に花は好きだけど、これはちょっとナシだわ…

 

謎の花を見てちょっと気持ち悪くなりながら、広場の隣の庭園を抜けて神奈川近代文学館に向かいます。



 

この庭園、バラ園なのかすごい匂いが良かった。

 

で、到着。



入場料600円也。

 


受付のあるホールと会場内の廊下の一つの作品以外は、全て撮影NGで残念。


 

会場に入ると最初に展示されてるのが寺山さんの過去のパスポートやらいろんな会員証などがずらーっと展示してあるんだけど、なにが焦ったってパスポートに書いてある寺山さんの直筆の署名。

 

僕が昨日書いた『昔の女子高生が書いたようなフォント』って、まさかの本人の直筆でした↓(笑)


 

いい歳したおっさんが書く字がこれって、かなりアバンギャルドだね。

 

寺山修司さん、僕はこれまで小説家・詩人を中心としたサブカルのカリスマ的なイメージだったんだけど、すーごい多彩な人でどちらかというとラジオやテレビ、映画や演劇とハイパー・マルチ・クリエイターでした。

 

楽曲の作詞もすごい数の歌詞を提供されています。

 

もっとびっくりなのは、恐らく僕と同世代、それより若い人にとって寺山修司という名前は学校の教科書に出てくる伝説的な人な存在だと思うのだけど、亡くなられたのが1983年と知って、なんなら僕が生まれたときには全然生きてらっしゃったと知って、びっくりです。

 

僕が初めて寺山さんの作品を手にしたのは高校生のときで、それが『書を捨てよ、町へ出よう』だったのか『家出のすすめ』だったのかは今となっては分からないけど、大人ぶって寺山さんの作品を読んでいた思い出。

 

いかんせんタイトルがすごく挑発的でさ、アウトローというかなんというか10代後半から20代前半の若者にはやっぱ刺さりまくるよね。

 

当時はインターネットもなかったから、寺山修司という人がどういう人だったのかイマイチ分かっていなかったけど、今回の展示会はその若かりし頃の自分が思っていたイメージとの答え合わせのような時間でした。

 

こう、うまく言葉で説明できないけど、若いときに触れておいた方がいいモノってのは小説だけに関わらず、映画や音楽とかにもあると思うんです。

 

寺山さんの作品は、多分そういうモノのひとつだと思うね。

 

多分さ、おっさん、おばちゃんになって初見で触れても多分あまりピンとこないと思います。

 

もし、以前寺山修司さんの作品に触れたことがある人や、僕らより全然上の世代の方で『おぉ、そういえば寺山修司ってやつ、いたなぁ・・・』って人には、ぜひぜひオススメしたい展示会です。

 

特に、子どもの頃にお母さんに書いた葉書や友人に書いた手紙とかあるんだけど、そういう葉書・手紙関係が個人的にはとても興味深かったです。

 

今月25日まで。

 

https://www.kanabun.or.jp/exhibition/8506/